鎌倉五山を御朱印めぐりマップで効率よく巡礼する方法

本記事は、鎌倉五山の御朱印めぐりマップを調べている方へ向けての内容です。本記事で紹介する鎌倉五山の御朱印めぐりマップでは、北鎌倉エリアの建長寺・円覚寺・浄智寺と、寿福寺および浄妙寺といった５寺院の寺院配置を理解することができ、これに基づいて本記事内では、寺院間の移動時間や各寺院の御朱印受付時間、徒歩と路線バスの使い分け、混雑時の対応方法まで、実践的なルート設計に必要な情報をわかりやすくまとめます。この記事を読めば、鎌倉五山のうち３寺をまわる半日ルートや、鎌倉五山すべてを制覇するルート、御朱印の費用（納経料）の目安なども押さえて、効率的に御朱印めぐりができるようになります。

本記事を読んでわかること

・鎌倉五山の寺格と巡礼ルートにおける意味合い
・鎌倉五山の御朱印めぐりマップ具体例
・北鎌倉エリアのみの半日コースと鎌倉五山制覇の終日コースの具体例
・鎌倉五山の各寺院における御朱印情報

鎌倉五山の御朱印めぐりマップと御朱印情報

この章では、鎌倉五山の定義や寺格、鎌倉五山の御朱印めぐりマップの具体例と、各寺院の地理的配置、御朱印情報など、鎌倉五山で御朱印めぐりをするうえでの基礎知識を整理します。

参考：　鎌倉観光公式ガイド

鎌倉五山とは？その寺格とは？

鎌倉にある五つの禅宗の寺院；建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺を「鎌倉五山」と呼びます。「五山」とは臨済宗における寺院の格式「寺格」のことであり、建長寺を第一位として、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の順に第一位から第五位までの序列が定められています。つまり、鎌倉五山とは、単に有名な寺院が５つ集まった観光セットではなく、歴史的には臨済宗の寺院を序列化した制度として成立した宗教的・行政的な枠組みです。

ところで、鎌倉五山を巡礼して御朱印めぐりをするという観点では、五山の寺格を重視して寺格順に参拝すべきという考えがある一方、移動効率や所要時間、御朱印の受付時間などの考慮を優先して参拝順をアレンジしたいという考えがあります。実際の鎌倉五山めぐりでは、これら歴史的価値と実用性を両立させたルート設計が重要です。

筆者としては、歴史背景の説明と同時に、実際の徒歩移動や公共交通の接続を踏まえて寺格重視か効率重視かを使い分けることを提案します。例えば寺格を重視するなら、建長寺→円覚寺→寿福寺という順序で歴史的な意味合いを体感できますし、時間効率を優先するなら北鎌倉の円覚寺・浄智寺を先に回るのが現実的です。参拝の価値は個人の信仰や目的によって変わるため、事前に自分の優先順位を決めておくと当日の判断が楽になります。

参考：　鎌倉五山の寺格と位置関係を示した簡易表

寺格	寺院名	所在地
第一位	建長寺	山ノ内（北鎌倉）
第二位	円覚寺	山ノ内（北鎌倉）
第三位	寿福寺	扇ガ谷（鎌倉駅付近）
第四位	浄智寺	山ノ内（北鎌倉）
第五位	浄妙寺	浄明寺（東鎌倉）

北鎌倉エリアの御朱印めぐりマップ

上に示すマップは鎌倉五山のうち北鎌倉エリアにおける御朱印めぐりマップになります。北鎌倉エリアは、円覚寺・浄智寺・建長寺という鎌倉五山の中心的な三寺が徒歩圏内に集まっており、鎌倉五山の御朱印めぐりの中では最も効率よくまわれる地域です。アクセスはJR北鎌倉駅で下車し、北鎌倉駅を起点にすれば、移動のロスを減らしながら短時間で３つの寺院を巡れるため、鎌倉での半日観光をしたい人にも適したエリアと言えます。北鎌倉駅周辺の道路は細く、観光シーズンは混み合いやすいものの、徒歩主体での巡礼であればストレスの少ない移動が可能です。

北鎌倉駅から円覚寺までは徒歩すぐ、円覚寺から浄智寺までは500mで徒歩10分以内で到着できます。一方、建長寺へは浄智寺の次に徒歩で向かうのが便利ですが、浄智寺から建長寺までの距離は約1kmとやや距離があるものの徒歩でも20分以内で到着できます。

このように、北鎌倉エリアの円覚寺・浄智寺・建長寺は、寺格順ではありませんが、円覚寺→浄智寺→建長寺の順にまわれば、寺院間の接続が自然に組めて徒歩でも短時間で御朱印めぐりできるのも魅力です。ただし、週末や紅葉の季節などは寺院で混雑するほか、JR横須賀線が混雑しやすく、ホームの乗降にも時間がかかる場合があります。時間的余裕を見ながらの計画が重要です。

北鎌倉エリアの主要アクセス目安

出発地	到着寺院	徒歩時間の目安
JR北鎌倉駅	円覚寺	1～2分
円覚寺	浄智寺	10分前後
浄智寺	建長寺	15～20分

北鎌倉エリアは、これから鎌倉五山の御朱印めぐりを始めようとする人が最初に選ぶコースとして適した構造で、徒歩移動に慣れていない方でも問題なく巡礼できます。なお、混雑期は可能であれば午前中早めのスタートを検討してください。

建長寺の拝観所要時間と御朱印情報

建長寺は鎌倉五山の第一位に位置し、伽藍が広大で見どころが多いため、鎌倉五山の巡礼・御朱印めぐりにおいても最も時間配分を意識すべき寺院です。主要伽藍だけを効率的に回る場合でも45〜60分、半僧坊や勝上献展望台まで足を延ばす場合は合計90〜120分を見積もるのがいいでしょう。観光シーズンには境内の人の流れが滞ることがあり、山門や法堂での撮影待ちが発生するケースもあります。

建長寺は広い境内を通って複数の文化財を鑑賞できるため、移動時間を含めてペース管理が重要です。特に午前後半〜昼前は比較的人が増えるため、北鎌倉ルートの最初、もしくは早めの時間帯に組み込むと混雑を避けやすくなります。

建長寺の御朱印情報

建長寺では、各種の御朱印を、持参した御朱印帳に直書きの方法で授与いただけます。上の写真は本尊地蔵尊の御朱印ですが、そのほか、釈迦牟尼佛、びんずる尊者、千手観音（鎌倉三十三観音霊場 第二十八番）、心平地蔵尊（鎌倉二十四地蔵 第九番）、済田地蔵尊（鎌倉二十四地蔵 第十番）などの御朱印も頒布されています。納経料（御朱印の料金）は各500円です。なお、限定特別版の御朱印が書き置きにて頒布されていることもあります。

御朱印を授与いただける受付場所は、建長寺の総門を通って左手の「朱印所」となります。御朱印の受付時間は、拝観時間 8：30～16：30と同じですが、建長寺での御朱印授与ルールでは、拝観料を支払った後、持参した御朱印帳を朱印所にお出しして、帰りに御朱印が記帳された御朱印帳を受け取るようになっています。

円覚寺と浄智寺の見どころと御朱印情報

円覚寺は鎌倉五山第二位で、山門・仏殿・選仏場など重要文化財が境内に集中しています。伽藍配置も分かりやすく、短時間でも見応えのある寺院です。特に早朝の清々しい空気の中で参拝すると、境内の静けさと景観の調和をじっくり味わえます。御朱印の受付もスムーズなことが多く、北鎌倉ルートの最初に配置するのが効果的です。

一方、浄智寺は鎌倉五山第四位に位置する小規模な禅寺ながら、森に包まれた静謐な雰囲気が魅力です。参道の石畳や季節の草花に味わいがあり、円覚寺との対比が楽しめます。境内の動線もシンプルで、落ち着いた時間を過ごしたい人に向いています。両寺は徒歩10分圏内にあるため、セットで回ると効率よく禅寺の異なる表情を感じられます。

円覚寺の御朱印情報

円覚寺では、各種の御朱印を、持参した御朱印帳に直書きの方法で授与いただけます。上の写真は寶冠釋迦如来の御朱印ですが、そのほか、寶雲閣、東国花の寺百ヶ寺寶冠釋迦如来、南無地蔵尊（鎌倉二十四地蔵尊）、延命地蔵尊（鎌倉二十四地蔵尊）、北条時宗公御廟、洪鐘弁財天、南無十一面観世音（鎌倉三十三観音）などの御朱印も頒布されています。納経料（御朱印の料金）は各500円です。なお、限定特別版の御朱印が書き置きにて頒布されていることもあります。

御朱印を授与いただける受付場所は、円覚寺の拝観受付横と弁天堂にある「朱印所」となります。なお、鎌倉三十三観音の「南無十一面観世音」の御朱印については、佛日庵に朱印所があります。御朱印の受付時間は、拝観時間 8：30～16：30と同じです。

浄智寺の御朱印情報

浄智寺では、各種の御朱印を、持参した御朱印帳に直書きの方法で授与いただけます。上の写真は本尊の曇華殿の御朱印ですが、そのほか、布袋尊（鎌倉江の島七福神）、弥勒菩薩（鎌倉十三佛）、地蔵尊（鎌倉二十四地蔵）、観世音菩薩（鎌倉三十三観音）、関東花の寺百ヵ寺などの御朱印も頒布されています。納経料（御朱印の料金）は各500円です。なお、限定特別版の御朱印が書き置きにて頒布されていることもあります。

御朱印を授与いただける受付場所は、拝観受付をして境内に入り、本堂など境内をぐるっとまわった最後のところにある書院の納経所となります。納経所の中は狭いので、御朱印待ちの人が多い場合は外の列に並ぶことになるので注意が必要です。御朱印の受付時間は、拝観時間 9：00～16：30と同じです。

寿福寺と浄妙寺の御朱印めぐりマップ

寿福寺と浄妙寺の御朱印めぐりマップは上に示す通りです。北鎌倉エリアから続けて巡礼する場合は、建長寺から寿福寺へ向かうことになりますが、この場合は距離が1.7kmほどとなり、徒歩で25分程度かかります。なお、JR鎌倉駅を起点とする場合には、鎌倉駅から寿福寺までの距離は700kmほどとなり、徒歩で10分程度です。

寿福寺の次に向かうのは浄妙寺となりますが、徒歩なら距離が2.5kmで40分ほどかかりますので、あまりおすすではありません。寿福寺から一旦、鎌倉駅に移動し、鎌倉駅（東口）のバス停から「浄明寺」バス停まで路線バス（京急バス）を利用するのがおすすめです（運賃：大人220円）。この路線バスは10分間隔で運行しており、所要時間10分と便利です。

寿福寺と浄妙寺の見どころと御朱印情報

鎌倉五山第三位の格式を誇る寿福寺は、北条政子が夫・源頼朝の菩提を弔うために建立した禅寺です。総門から山門へと続く石畳の参道は「鎌倉随一の美しさ」と称され、桂敷きの技法で敷かれた石が静謐な空気を演出します。境内は通常非公開ながら、北条政子と源実朝の墓がある裏山のやぐらや、明治の外交官・陸奥宗光、俳人・高浜虚子の墓など、歴史の重みを感じる場所が点在。自然に包まれた静かな空間は、喧騒を離れて心を整えるのにぴったりです。

鎌倉五山第五位の浄妙寺は、足利氏ゆかりの禅寺で、源頼朝の家臣・足利義兼が創建しました。境内には本堂のほか、枯山水庭園を望む茶室「喜泉庵」や、イングリッシュガーデンを併設した「石窯ガーデンテラス」など、和と洋が調和する空間が広がります。四季折々の花々や竹林の小径も美しく、散策に最適。歴史的には足利尊氏の父・貞氏の墓があり、室町時代には鎌倉公方の菩提寺として栄えました。格式と癒しが共存する、趣深い寺院です。

寿福寺の御朱印情報

残念ながら寿福寺では、2025年11月現在、御朱印の頒布を休止しています。直書き・書き置き、いずれの方法でも御朱印の授与はなされません。通常時は中門の中に入れないため、本堂などをお参りもできないのですが、特別拝観期間となる１月１日～１月７日と５月第１週（GW期間）に限っては、中門の中に入って本堂などをお参りできます。ただ、2025年度についてはこの特別拝観期間においても御朱印の頒布がありませんでした。

浄妙寺の御朱印情報

浄妙寺では、各種の御朱印を、持参した御朱印帳に直書きの方法で授与いただけます。上の写真は本尊の南無釈迦尼仏の御朱印ですが、そのほか、釈迦如来（鎌倉十三佛）と聖観音（鎌倉三十三観音）などの御朱印も頒布されています。納経料（御朱印の料金）は各500円です。なお、限定特別版の御朱印が書き置きにて頒布されていることもあります。

御朱印を授与いただける受付場所は、山門横の拝観受付窓口となります。御朱印の受付時間は、拝観時間 9：00～16：30と同じですが、浄妙寺での御朱印授与ルールでは、拝観料を支払った後、持参した御朱印帳を拝観受付窓口にお出しして、帰りに御朱印が記帳された御朱印帳を受け取るようになっています。

鎌倉五山御朱印めぐりマップを使った巡礼ルート

この章では、上で紹介した「北鎌倉エリアの御朱印めぐりマップ」と「寿福寺と浄妙寺の御朱印めぐりマップ」とを使って、半日コースで回る北鎌倉エリア、鎌倉五山制覇の終日コースなどを具体的に紹介しつつ、鎌倉五山めぐりでの混雑対策と季節の注意点、御朱印の受付時間とスケジュールにも触れ、鎌倉五山御朱印めぐりマップを使った巡礼ルートを理解します。

半日コースで回る北鎌倉エリア

北鎌倉エリアには鎌倉五山のうち３つの寺院があり、各寺院どうしの距離も比較的近いので、半日でも無理なく鎌倉五山の主要３寺院を御朱印めぐりできます。移動効率重視で回るなら、北鎌倉駅 → 円覚寺 → 浄智寺 → 建長寺の順番が最もスムーズです。理由は、駅からの動線が自然で重複が少なく、結果的に徒歩での移動距離が短く済むからです。訪れやすい３寺院が徒歩でつながるこの巡礼ルートは、初心者でも安心して巡礼することができます。

巡礼ルートを時系列で説明すると、JR北鎌倉駅で下車し、北鎌倉駅を出てすぐにある円覚寺を拝観します。境内は広いですが主要スポットに絞れば短時間で見ることができ、特に朝の静かな雰囲気は魅力的です。次に、緑深い谷に佇む浄智寺へ向かいます。円覚寺から徒歩約10分で到着し、落ち着いた参道が続くため移動中も楽しめます。円覚寺を参拝した後は、鎌倉五山第一位の建長寺へ向かいます。浄智寺からは徒歩15分ほどで到着し、巨大な三門や仏殿など見応えのある伽藍をしっかり拝観できます。

北鎌倉エリアの半日モデルコース例（徒歩のみ）

時間	内容	移動手段
09:00～09:05	北鎌倉駅から円覚寺へ移動	徒歩
09:05〜09:50	円覚寺を拝観
09:50〜10:00	円覚寺から浄智寺へ移動	徒歩
10:00〜10:30	浄智寺を拝観
10:30〜10:45	浄智寺から建長寺へ移動	徒歩
10:45〜11:30	建長寺を拝観

北鎌倉エリアの半日コースの最大のメリットは、移動に迷わず寺院の雰囲気をしっかり味わえる点です。短時間でも鎌倉五山の歴史や建築の魅力を体感したい方に適した行程で、午後の予定と組み合わせやすいのも利点です。観光シーズンは各寺院が混みやすくなるため、できれば朝早めのスタートを検討すると快適に巡れます。

鎌倉五山制覇の終日コース

鎌倉五山を一日で巡る場合は、効率と体力のバランスを意識した計画が鍵になります。結論として、最もムダのない順番は北鎌倉エリア（円覚寺 → 浄智寺 → 建長寺）→ 寿福寺 → 浄妙寺です。理由は、北鎌倉エリアに寺院が集中しており午前中に３寺院を終えることで、午後の寿福寺と浄妙寺を落ち着いて回れるためです。全体の動線が自然になり、御朱印の受付時間にも適したコースになります。

午前中は上で紹介した半日コースのとおり、北鎌倉駅を起点として３寺を連続で巡拝します。円覚寺は境内が広いため早めに訪れると混雑を避けやすく、次に向かう浄智寺は自然豊かな参道が魅力です。建長寺は見どころが多いため、時間配分には余裕を持たせてください。

北鎌倉エリアの３寺目となる建長寺の次は寿福寺に移動。静けさが魅力の寿福寺を拝観します。その後、鎌倉駅の周辺で昼食をとり、鎌倉東側の浄妙寺へ路線バスで移動すると、一日の中で最も効率的に鎌倉五山をコンプリートできます。

鎌倉五山制覇の終日モデルコース例（徒歩とバス）

時間	内容	移動手段
09:00～09:05	北鎌倉駅から円覚寺へ移動	徒歩
09:05〜09:50	円覚寺を拝観
09:50〜10:00	円覚寺から浄智寺へ移動	徒歩
10:00〜10:30	浄智寺を拝観
10:30〜10:45	浄智寺から建長寺へ移動	徒歩
10:45〜11:35	建長寺を拝観
11:35〜12:00	建長寺から寿福寺へ移動	徒歩
12:00〜12:30	寿福寺（御朱印なし）を拝観
12:30〜14:00	寿福寺から鎌倉駅周辺へ移動・昼食	徒歩
14:00〜14:20	鎌倉駅から浄妙寺へ移動	バス
14:20〜15:00	浄妙寺を拝観

一日で鎌倉五山をすべて巡るプランは達成感が大きく、鎌倉の歴史を深く味わう体験になります。ただし、寺院によっては拝観可能エリアが限られていたり、季節で混雑が変動したりするため、余裕を持った行程を心がけてください。特に、寿福寺は公開日時が限られており、御朱印が頒布されるタイミングも未確定であることから、事前確認が重要です。

鎌倉五山めぐりでの混雑対策と季節の注意点

鎌倉五山巡りでは、季節ごとの混雑状況を把握しておくことが成功のカギです。特に紅葉の時期（11月中旬〜12月初旬）や桜の開花期（3月下旬〜4月上旬）、ゴールデンウィークや夏休み期間は、鎌倉五山に限らず主要な寺院周辺の道路や境内が非常に混雑します。混雑時には御朱印の待ち時間が通常の倍以上になることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

混雑を避ける実践的な方法としては、早朝スタートや北鎌倉エリアを午前中に回るルート設定、平日の訪問を優先することが挙げられます。また、各寺院の特別行事や季節限定の公開情報を事前に公式サイトで確認しておくと、予定外の混雑を回避できます。さらに、週末や祝日を避けることにより、静かに参拝しながら御朱印を頂くことが可能です。

御朱印の受付時間とスケジュール

鎌倉五山の各寺院での御朱印受付時間は、概ね拝観時間内の朝8:30～9:00から夕方16:00〜16:30前後で締め切られる寺院が多くなっています。特に鎌倉五山すべてを１日で巡る場合は、受付終了時間をデッドラインとして逆算することが効率的です。

例えば、上で紹介した「鎌倉五山制覇の終日モデルコース例」では、最初の円覚寺を9:00頃にスタートし、最終の浄妙寺を15:00までに参拝するスケジュールであったので、順調に行けばすべて御朱印の受付時間内で巡礼できるスケジュールでしたが、もし混雑時などでスケジュールが遅延した場合には、浄妙寺の最終受付時間が16:30であることを考慮して、昼食時間や拝観時間を調整するなどの工夫が必要になります。

まとめ：鎌倉五山を御朱印めぐりマップで効率よく巡礼する方法

鎌倉五山での御朱印めぐりは、歴史的背景としての寺格を理解することも大切ですが、実際に寺院をまわる順番に関しては、御朱印めぐりマップを参照して地理的な移動効率や時間管理をもとに巡礼ルートを計画するのが成功のカギとなります。北鎌倉エリアに集中する半日コースでは徒歩での移動を基本とし、建長寺や円覚寺、浄智寺を午前中に回ることで、混雑を避けつつ禅寺の魅力をじっくり堪能できます。

一日で鎌倉五山すべてを制覇する場合は、午前中に北鎌倉３寺を巡礼し、午後は寿福寺や浄妙寺を巡るルートが現実的です。各寺院での御朱印の受付締切時間（16:00～16:30頃）を意識して、受付締切時間から逆算したスケジュール作りや、混雑期の早朝スタート、平日訪問なども計画に組み込むと、効率的かつ快適に巡礼できます。