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坂東三十三観音の33札所を回って御朱印を集めたいけれど、順打ちや逆打ちという回り方、納経帳の準備や御朱印受付時間、バスツアーや駐車場の実情など分からない点が多いと感じていませんか?
この記事では発願から結願までの基本ルール、納経帳や掛軸の扱い、公共交通機関や車での回り方の比較、札所での御朱印受付時間の確認方法まで、実践的で分かりやすく解説します。
日帰りの巡礼に分割して複数回に分ける巡礼のコツ、納経帳の選び方や授与所での所作、駐車場やバスツアーの使い分けなど、初めての方が抱きやすい疑問に答える内容を網羅しています。
- 本記事を読んでわかること
- ・坂東三十三観音の回り方で順打ち・逆打ちの違いと選び方
・納経帳(御朱印帳)・掛軸(納経軸)の準備と扱い方
・車・公共交通機関・バスツアーそれぞれでの回り方
・御朱印受付時間や駐車場など事前確認で失敗しない方法
坂東三十三観音の回り方と準備の基本

このセクションでは、坂東三十三観音の巡礼を始める前に知っておきたい基本知識として、2種類の回り方「順打ち」と「逆打ち」の選び方、納経帳(御朱印帳)や掛軸(納経軸)の準備、各札所での御朱印情報:授与方法・受付時間などの確認、参拝作法と必要な持ち物(数珠・輪袈裟など)などについて詳しく解説し、坂東三十三観音の巡礼出発前の不安を解消します。
坂東三十三観音: 公式サイト
2種類の回り方「順打ち」と「逆打ち」の選び方
坂東三十三観音の札所である33寺は、神奈川、埼玉、東京、群馬、栃木、茨城、千葉と、関東エリア全般に位置しています。札所には番号があり、1番の杉本寺(神奈川県)からはじまり、最後は33番の那古寺(千葉県)となっています。坂東三十三観音の巡礼は、この札所の番号順に回らなければならないというルールはなく、札所の番号順とは無関係に巡礼してもよいのですが、伝統的には札所の番号の昇順(1番から始めて33番で終わる)に巡礼する「順打ち」と、札所の番号の降順(33番から始めて1番で終わる)に巡礼する「逆打ち」との2種類の回り方が知られています。ここでは、順打ちと逆打ち、それぞれの特徴と実際の回り方における長所短所を具体的に説明します。
順打ちについて
順打ちとは、坂東三十三観音を1番から33番まで札所の番号順(昇順)に巡礼する回り方で、坂東三十三観音の回り方としては多くの人が採用する最もポピュラーなものです。札所間のアクセス案内や標識などのほとんどは、この順打ちに合わせて整備されているため、初心者でも巡りやすく、計画が立てやすいのが特徴です。坂東三十三観音の巡礼ツアーなどでも順打ちを採用するものが多くみられます。順打ちの場合、他の巡礼者と同じ方向に進むため、道中で交流が生まれやすいのも特徴です。
逆打ちについて
逆打ちとは、坂東三十三観音を33番から1番まで札所の番号とは逆順(降順)に巡礼する回り方で、古くから「結願のご利益が強い」といわれる文化的背景があり、縁起を重視する人に人気があります。ただし、札所間のアクセス案内や標識などのほとんどは順打ちに合わせて整備されているため、逆打ちで回る場合は、自分でしっかりと計画を立てる必要がある点で巡礼の難易度は少し高くなります。初めて坂東三十三観音を回る方にはまず順打ちで全体感を掴み、二巡目以降で逆打ちを試す方法がおすすめです。
納経帳(御朱印帳)や掛軸(納経軸)の準備

坂東三十三観音の御朱印を33の札所全部頂くと、大きな功徳があるといわれています。坂東三十三観音の御朱印を授与いただくためのアイテムとしては、納経帳(御朱印帳)が最もポピュラーです。納経帳(御朱印帳)には一般的な御朱印帳を使用しても問題ありませんが、上の写真にあるような坂東三十三観音専用の納経帳を購入すると巡礼を終えたときの満足度も高くなります。坂東三十三観音専用の納経帳は、1番や33番その他の札所で購入することができます。
また、坂東三十三観音の御朱印を専用の掛軸(納経軸)に授与いただくこともできます。掛軸(納経軸)は特別な回向や記念巡礼に用いることが多く、家で保管しやすい反面、屋外や移動時の取り扱いには配慮が必要です。坂東三十三観音専用の掛軸(納経軸)も、1番や33番その他の札所で購入することができます。そのほかにも、白衣に御朱印を押していただく「笈摺(おいずる)」という方法もあります。
坂東三十三観音専用の納経帳や掛軸を購入するタイミングとしては、最初に参拝する札所で購入して「発願印」の入った御朱印を授与いただくと記念になります。なお、33か所目の最後の札所では「結願印」の入った御朱印をいただくことになります。
出発前に坂東三十三観音専用の納経帳をそろえておきたい場合には、Amazonや楽天市場などからも購入することができます。
各札所での御朱印情報:授与方法・受付時間などの確認

坂東三十三観音の御朱印は各札所の授与所(納経所、寺務所、朱印所などと呼ぶこともある)で授与いただけます。札所によっては、坂東三十三観音の御朱印のほか、別の種類の御朱印も授与いただける場合もありますので、坂東三十三観音の巡礼の際には授与いただく御朱印の種類をよく確認するようにしましょう。
通常はどの札所でも、坂東三十三観音の御朱印は納経帳(御朱印帳)に直書きの方法で記帳していただくことが可能ですが、住職不在や混雑時などには紙に書いた書き置きの御朱印での対応になることもあるので注意が必要です。なお、納経料(御朱印の料金)は、全札所共通で、納経帳(御朱印帳)・掛軸(納経軸)どちらで授与いただく場合も1つ500円です(直書き・書き置きともに同額)。
各札所での御朱印の受付時間については、札所ごとの運営体制によって大きく異なりますが、午前9時頃から午後4時頃までの受付が一般的には多いようです。ただし、週末や祭礼日、年末年始は特別対応になることがあり、書き置きでのみの授与になったり、場合によっては御朱印の授与が制限される場合もあるので注意が必要です。
筆者の場合は巡礼前に各札所の公式サイトや電話で最新の受付時間を確認したり、特に遠方の札所を訪れる際は授与所の閉門時間や昼休みの有無をチェックしています。近年はボランティア運営や人員不足で授与所での受付時間が縮小されるケースも見られるため、SNSなどで定期的に確認する習慣をつけると失敗が減ります。
授与所での御朱印授与時のマナーとしては、納経帳や掛軸を丁寧に差し出す、納経料(御朱印の料金)の500円をお釣りのいらないように用意する、混雑時は列の後ろに並ぶなど基本的な所作を守ることが重要です。万一授与所が休止されている場合や行事で受付できない場合には、別の日にあらためて再訪するか、書き置きの御朱印があれば、それを授与いただいて後で納経帳に貼る方法があります。
ポイント: 御朱印の受付時間は予告なく変更されることがあるため、出発前に公式情報や電話確認を行っておくと確実です。
参拝作法と必要な持ち物(数珠・輪袈裟など)
各札所での参拝作法は基本的な流れを押さえておくことで、現地での動作がスムーズになります。一般的には、一礼して山門(お寺の入口の門)をくぐり、手水舎で柄杓を使って手と口を清め、鐘楼で鐘をつける場合は鐘をついた後、本堂を参拝します。本堂の参拝では、納札箱に納め札を入れ、ろうそく、線香、お賽銭を献納し、合掌礼拝して般若心経などを読経します。続いて、観音堂などの他のお堂をまわって本堂と同様に参拝を行います。そして最後に授与所で御朱印を授与いただきます。
なお、寺院によっては混雑緩和のため、本堂などを参拝する前に、先に納経帳(御朱印帳)を授与所に渡しておいて、参拝が終わったあとに御朱印が記帳された納経帳(御朱印帳)を受け取る流れを案内している場合もあります。一般的な流れとは異なる場合でも、各札所の案内に従う姿勢が大切です。
巡礼装束としては、数珠と輪袈裟がおすすめですが、初心者は数珠一つから始めても問題ありません。そのほか巡礼時に必要なものとしては、上で説明した納経帳(御朱印帳)または掛軸(納経軸)のほか、読経時に使用する十句観音経や般若心経などが書かれた経本、納め札などとなります。納め札には、あらかじめ住所・氏名・願い事などを書いておくとスムーズです。
そのほか、線香やろうそくは有料で用意されている札所もありますが、持参することで混雑時にも手早く参拝を済ませられる利点があります。火をつけるライターも自分のものを持参しておくのがおすすめです。
服装については、伝統的な菅笠・白装束は不要ですが、巡礼に相応しい清潔感のあるものを選び、歩きやすい靴を履くことが重要です。また、長距離移動や季節変動に備えて雨具や防寒具を用意しておくと安心です。
坂東三十三観音の回り方の実践と交通手段比較

続いてここでは、実際の移動方法ごとのメリット・デメリット、費用の目安、複数回に分ける計画の立て方を具体的に解説します。坂東三十三観音の札所は関東一円にあり、総移動距離が約1,300kmに及ぶため、現実的な回り方を選ぶことが成功の鍵です。
車やバイクでの巡礼と駐車場事情
車やバイクでの巡礼は移動ルートや時間の自由度が高く、スケジュール調整がしやすいのが最大の利点です。特にいくつかの札所を1日で回る際は、移動時間の短縮に効果的ですが、各札所の駐車場事情を事前に調べておかないとトラブルの元になります。
なかには駐車場が狭い寺や、専用の駐車場がなく近隣の有料駐車場しかない場所、あるいは繁忙期に駐車場が満杯になるケースもあります。大型バイクの場合、バイク専用の駐輪場がないことも多く、場合によっては駐輪していいかどうかを現地で確認する必要がある場合もあります。
また、高速道路のICからの所要時間や、林道などを通る場合には、道の狭さ、凍結や落石の可能性があるかどうかも確認しておくことが必要です。長距離運転のための休憩プラン、燃料補給ポイント、交代ドライバーの有無など安全配慮も忘れてはいけません。車やバイクで回る場合は地域の交通ルールや寺院の出入り口の扱いに注意し、地域住民や参拝者へ迷惑をかけない配慮を最優先にしてください。
バスツアーと日帰り分割の利点

坂東三十三観音のいくつかの札所を巡るバスツアーもあります。このようなバスツアーは札所間を専用のバスで移動してくれるのでストレスが少なく、車やバイクを利用できない方やグループ参拝に向いています。ツアー催行会社によっては札所の手配や御朱印受付の代行、昼食手配を含むプランがあり、効率的に複数の札所を回れるメリットがあります。ただし各札所での滞在時間が短くなる傾向があり、個人的にゆっくり参拝や瞑想したい方には物足りなさを感じることがあります。
例えば、クラブツーリズムが主催する坂東三十三観音のバスツアーは、地域ごとに札所を区切って一回に数か所の札所をまわる日帰りツアーであり、全11回のツアーで33の札所を全てまわれるようになっています。このような「日帰り分割」のツアーでは、自分のペースを優先して参加でき、複数回に分けることで体力的にも負担が少なくなり、天候や行事に合わせた柔軟な計画が可能となります。
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公共交通機関を利用する回り方
鉄道や路線バスなどの公共交通機関を利用した坂東三十三観音の回り方は、バスツアーに参加するのに比べて費用を抑えられる一方で、駅やバス停から寺までの移動や路線バスの運行本数の少なさが課題となることがよくあります。鉄道と路線バスを組み合わせるルートでは、接続時間や最寄りバス停からの徒歩時間を事前に調べ、余裕を持ったスケジュールを作ることが肝心です。
また、地方の路線バスは平日・休日で運行本数が大きく異なる場合があるため、その日の時刻表確認は欠かせません。徒歩移動も長くなるため、荷物はできるだけ軽量化し、必要なものはリュックで背負うと両手が自由になり安全です。また、季節や天候も考慮して雨具や保温具を持参すること、水分補給と日差し対策、そして万が一の交通遅延に備えて予備日を設定することが大切です。
納経料(御朱印の料金)や費用の目安
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 納経料(御朱印の料金) | 500円 | 全札所で共通、ただし特別版などは別金額もあり |
| 納経帳(御朱印帳) | 1,500〜2,500円 | 表紙デザインや材質で変動 |
| 掛軸(納経軸) | 5,000〜30,000円 | 本格的なものは高額 |
| 交通費 | 変動 | 札所間の移動距離や車・公共交通機関で大きく異なる |
上の表のとおり、納経料(御朱印の料金)や関連費用の目安を示しましたが、金額は寺院や時期によって変わるため「あくまで一般的な目安」であることを明記します。筆者の感覚では、実際の巡礼で札所一ヶ所を回るための費用のうち御朱印一件当たりの納経料が占める割合は小さいと感じています。やはり費用の大部分を占めるのは交通費になります。
なるべく費用を節約するという観点では、地域ごとに札所をまとめて回ることで、大きな移動にかかるコストを下げることができます。また、日帰り分割するよりも、一泊二日などで巡礼するほうが、総額として節約できる場合もあります。
複数回に分けて回る効率的な計画

上でも説明してきたとおり、関東一円に点在する坂東三十三観音の33札所を一度に回ろうとすると体力的にも時間的にも負担が大きいため、地域別に分割して回る計画が現実的で効果的です。例えば「北関東編」「鎌倉・横浜編」「房総編」といった具合に地理的にまとまりのあるグループに分け、各回ごとに移動手段や宿泊の有無を調整するといいでしょう。
季節による気候差や寺院の行事カレンダーも考慮して、桜や紅葉の時期は混雑を避ける、花の季節を狙うなどの戦略を立てると快適かつ満足度の高い巡礼になります。
体力面の配慮としては一日に回る札所数を制限し、巡礼を数日にわたって続ける場合は疲労回復のための休養日を設けること、長距離移動日は運転者の交代や公共交通機関への切り替えを検討することが重要です。また、万が一に備えて巡礼日程には余裕を持たせ、授与所の休止や天候不良で予定が狂った場合の代替ルートも想定するといいでしょう。こうした計画を立てることで無理なく全33札所を達成する可能性が高まります。
まとめ:坂東三十三観音の33札所の回り方と御朱印集め
以上で説明した通り、坂東三十三観音の回り方については順打ち・逆打ちの選択を適切に行い、交通手段の比較を押さえて自分にあった交通手段を選択し、複数回に分割して回るなどの計画を立てます。また、御朱印集めについては、納経帳(御朱印帳)や掛軸(納経軸)の用意、御朱印受付時間の事前確認をすると安心できます。
なお、各札所での御朱印対応状況、道路や公共交通機関の状況、天候に関する情報などは随時変わり得るため、最終的な判断は公式サイトやSNS、あるいは現地への電話などで確認してください。
坂東三十三観音の巡礼における御朱印集めは単なるスタンプ集めではなく、参拝を通じた信仰や心の整理でもありますので、マナーを守るとともに、無理をせず自分に合ったペースで楽しんでください。
クラブツーリズムが主催する坂東三十三観音のバスツアーは「日帰り分割」なので、自分のペースを優先して参加できるのでおすすめです。
⇒ クラブツーリズム バスツアー : キーワード「坂東三十三」で検索!