豊川稲荷(妙厳寺)の参拝方法とご利益・御朱印情報ガイド

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豊川稲荷(妙厳寺)の参拝方法とご利益・御朱印情報ガイド

愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院、豊川稲荷(妙厳寺)は、日本三大稲荷の一つとして知られ、参拝者に多くのご利益をもたらすことで有名です。この記事では、豊川稲荷の参拝方法やご利益、御朱印の情報を検索している方に向けて、豊川稲荷の参拝方法、ご利益、御朱印について詳しく解説します。

例えば、豊川稲荷の参拝方法は仏教寺院としての形式に従い、手水舎で手と口を清め、本殿で「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」を唱えることが特徴です。また、豊川稲荷ではさまざまな種類の御朱印が頒布されており、特に切り絵御朱印が人気です。御朱印の受付時間や直書きの対応可否についても本記事の中で詳しく説明します。さらに、豊川稲荷でおすすめのお守りや御朱印帳の購入方法、通販での入手可否についても紹介します。豊川稲荷の魅力を存分に楽しむための情報を提供しますので、ぜひ参考にしてください。

本記事で説明するポイント
・豊川稲荷の基礎知識と正しい参拝方法
・豊川稲荷のご利益とおすすめのお守り
・豊川稲荷の御朱印の種類と受付時間、御朱印帳の購入方法
・筆者による豊川稲荷の参拝レビュー

豊川稲荷の参拝方法とご利益

豊川稲荷本殿の提灯

お稲荷様には神道系と仏教系の2系統があります。神道系の総本宮は、京都の伏見稲荷大社。そして仏教系の総本山は、本記事で紹介する愛知県豊川市にある豊川稲荷(妙厳寺)です。また、豊川稲荷は日本三大稲荷のひとつでもあります。ちなみに、ほかの2つは、伏見稲荷大社(京都市)と、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)または笠間稲荷神社(茨城県笠間市)とされています。いずれも日本を代表するパワースポットです。

ここではまず、豊川稲荷の基礎知識とご利益、豊川稲荷での参拝方法、豊川稲荷でおすすめのお守りなどについて詳細に解説することで、豊川稲荷の参拝方法とご利益についての理解を深めていきます。

豊川稲荷 円福山妙厳寺: 公式サイト

豊川稲荷の基礎知識とご利益

愛知県豊川市にある豊川稲荷は、曹洞宗の円福山妙厳寺(みょうごんじ)というお寺です。仏教ということなので、豊川稲荷では、お稲荷様が、秘仏「豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)」としておまつりされています。豊川稲荷は仏教系のお稲荷様の総本山であり、日本最大です。豊川稲荷は、年間約500万人が参拝する巨大パワースポットとなっています。

豊川稲荷の創建は、嘉吉元年(1441年)、曹洞宗法王派の東海義易によります。室町時代末期、今川義元が豊川稲荷の伽藍を整備しました。当時は、「豊川」という川の近くに広がる円福ヶ丘という高台に伽藍があったので妙厳寺の山号は「円福山」となったそうです。その後、豊川稲荷は元禄年間までに現在地に移転しており、現存する諸堂は江戸時代末期から近代の再建となっています。

豊川稲荷の主なご利益としては、商売繁盛、家内安全、交通安全、健康長寿などがあります。豊川稲荷の境内には、さまざまな祠やお堂があり、それぞれ異なるご利益をもたらすとされています。例えば、霊狐塚では祈願成就のお礼として狐の石像が奉納されており、参拝者は願い事がかなうことを期待して訪れます。また、千本幟の参道では、幟を奉納することで願い事がかなうとされています。豊川稲荷のご利益を求める参拝者は、これらの場所を訪れて祈願することができます。

豊川稲荷での参拝方法

豊川稲荷での参拝方法は、仏教寺院としての形式に従います。まず、境内に入る前に手水舎で手と口を清めます。次に、本殿に向かって参道を進みます。本殿では、「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」という言葉を回唱えながらお賽銭を入れます。この言葉は、豊川稲荷の御本尊である吒枳尼天に対する祈りの言葉です。神社のように「パンパン」と拍手するのは間違った参拝方法なので注意してください。

参拝の仕方と御朱印のマナーについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

本殿をお参りし、続いてその他のお堂をお参りした後、最後に御朱印所で御朱印をいただくのが正式な参拝方法となります。ただし、直書き対応での混雑緩和策として、参拝開始前に御朱印帳を御朱印所に預けておき、ひととおり参拝が終わった後に御朱印が記帳された御朱印帳を受け取るルールで運用されている場合もありますので、実際には現地での指示に従ってスムーズに対応するようにしましょう。

豊川稲荷でおすすめのお守り

豊川稲荷では、さまざまなお守りが授与されています。参拝者は、自分の願い事に合わせてお守りを選ぶことができます。例えば、健康守、交通安全御守、学業守などがあります。特に人気のお守りとしては「きつね御守」があります。これは、豊川稲荷の象徴であるキツネをモチーフにしたお守りで、お守り袋に2匹のかわいいキツネがデザインされているものです。色はグリーンとピンクの種類があります。また、豊川稲荷の御本尊である千手観音菩薩を祀った「御本尊守(千手観音)」もおすすめです。

なお、豊川稲荷では、授与品(お札・お守り)を郵送で授与いただける授与品郵送サービスも提供されていますので、遠方の人で現地へのお参りが難しい場合には、検討してみてもいいでしょう。そのほか、「通信祈祷」のサービスも同様に郵送にて受け付けています。ちなみに、御朱印を郵送により授与いただくサービスは実施されていません。

豊川稲荷の御朱印情報と参拝レビュー

豊川稲荷三重塔

ここでは、豊川稲荷の御朱印の種類・切り絵、御朱印の受付時間、豊川稲荷の御朱印帳、御朱印帳の通販は可能かどうか、豊川稲荷へのアクセスと参拝レビューなどについて紹介し、豊川稲荷の御朱印と御朱印帳についての理解を深め、参拝レビューを通じて豊川稲荷の雰囲気をより具体的にイメージできるようにします。

豊川稲荷の御朱印の種類・切り絵

豊川稲荷の御朱印
豊川稲荷ホームページより引用

豊川稲荷では、参拝の記念として御朱印をいただくことができます。御朱印は、参拝者が神社や寺院を訪れた証としていただくもので、豊川稲荷でも多くの参拝者に人気があります。

通常版の御朱印は、豊川吒枳尼眞天、千手観世音菩薩、大聖不動明王、長寿薬師如来の4種類あります。いずれも直書き対応可能なので持参した御朱印帳に記帳していただけます。もちろん書置きでいただくことも可能です。初穂料はいずれの場合も1つ500円です。

また豊川稲荷では、限定版や特別版の御朱印も複数頒布されています。特に人気があるのは、切り絵御朱印です(初穂料500円)。切り絵御朱印は、文字や印に加えて、美しい切り絵が施された特別な御朱印です。季節ごとに異なるデザインが用意されており、春季限定の花ざかりや夏季限定の花火、新春限定の宝船などがあります。また、見開き2ページ分の大判サイズの御朱印(初穂料1,000円)も複数頒布されています。

御朱印の受付時間

豊川稲荷の御朱印は、境内に入って本殿前の二の鳥居横にある御朱印所で授与いただくことができます。お札やお守りの授与所「お札授与所」とは別の建物なので注意が必要です。御朱印の受付時間は、午前時から午後時までとなっています。この時間内に訪れることで、御朱印を受け取ることができます。また、特別な行事や祭りの際には、受付時間が変更されることもありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

豊川稲荷の御朱印帳

豊川稲荷の御朱印帳

豊川稲荷では参拝の記念として御朱印帳が販売されています。御朱印帳は、参拝した神社や寺院の御朱印を集めるための専用の帳面で、豊川稲荷のオリジナルデザインのものもあります。御朱印帳は、上の写真のようにピンク色の可愛いキツネのデザインのもののほか、金色でトンボがデザインされたものなど複数種類が提供されています。やはり人気は、豊川稲荷のシンボルであるキツネがデザインされた御朱印帳のようです。参拝者は、この御朱印帳を持参して御朱印を集めることで、豊川稲荷の参拝の記念を残すことができます。また、御朱印帳は、他の神社や寺院でも使用できるため、全国各地の御朱印を集める楽しみも広がります。参拝の際には、ぜひ豊川稲荷の御朱印帳を手に入れてみてください。

御朱印帳の通販は可能か?

豊川稲荷の御朱印帳は、基本的に現地を参拝した際に購入するものです。ただ、遠方の人で豊川稲荷に参拝するのが難しいけれど、どうしても御朱印帳を手に入れたい場合には、授与品(お札・お守り)を郵送で授与いただける授与品郵送サービスで御朱印帳を購入できないかどうか、問い合わせてみてもいいかもしれません。

この授与品郵送サービスの説明には、「当山ホームページ『授与品御朱印』内の授与品(御朱印を除く)に関しては、郵送対応可能となっております。詳しくはメールフォームにてお問い合わせいただき、現金書留にて(送料300円を同封の上)お申し込みください。」とあります。「御朱印を除く」と記載されているので、御朱印は郵送で授与いただけないことは確かですが、御朱印帳については何も記載されていないので、どうしても通販で入手したい場合には問い合わせてみる価値はありそうです。御朱印帳を通販で購入可能な寺社の例はありますので、可能性はありそうです。

豊川稲荷へのアクセスと参拝レビュー

豊川稲荷の狛犬

次に、筆者が東京から日帰りで豊川稲荷を参拝したときの参拝レビューを紹介します。豊川稲荷へのアクセス方法や豊川稲の雰囲気などを知るための参考になれば幸いです。

豊川稲荷へのアクセス

私はある年の3月に東京から日帰りで愛知県豊川市の豊川稲荷へ参拝しました。東京駅を午前8時半ごろ発の新幹線ひかり号で豊橋へ。豊橋でJR飯田線の普通列車に乗り換えてJR豊川駅に午前10時10分ごろに到着しました。

東京方面からの場合は、東海道新幹線の「ひかり」か「こだま」で豊橋駅まで行き、そこからJR飯田線に乗換えてJR豊川駅まで行くルートがおすすめです。東京駅から豊川駅までの所要時間は「こだま」の利用で2時間~2時間半ほどです(乗車券+自由席特急券=8,900円/片道)。豊橋に停車する「ひかり」の便数は少ないですが、タイミングがあって「ひかり」を利用できれば、東京~豊橋の所要時間が1時間半弱です(料金は同額の8,900円/片道)。

大阪方面からの場合も、東海道新幹線で豊橋駅まで行き、そこからJR飯田線に乗換えてJR豊川駅まで行くルートがおすすめで、新大阪駅から豊川駅までの所要時間は、1時間半~2時間半ほどです(乗車券+自由席特急券=8,240円/片道)。

新大阪~名古屋は「のぞみ」を利用し、名古屋~豊橋は「ひかり」か「こだま」に乗換える方法か、あるいは乗換えなしで「ひかり」や「こだま」を利用してもそれほど時間は変わりません。ちなみに、どの方法でも乗車券及び自由席特急券の値段は同額です。

名古屋からの場合は、名鉄を乗り継いで名鉄の豊川稲荷駅まで行くのが最もリーズナブルです。所要時間は1時間ほどで、運賃は1,270円/片道です。

以上のとおり、豊川稲荷へは東京から片道3時間かかりませんので、日帰りでも十分参拝することができました。もちろん、大阪や名古屋からも日帰りで参拝することが可能です。

豊川駅から豊川稲荷へ

豊川稲荷の最寄り駅はJR豊川駅またはその隣にある名鉄の豊川稲荷駅です。駅前のロータリーから商店の並ぶ駅前通りを進み、豊川稲荷前の交差点を右に曲がるとすぐに豊川稲荷の総門があります。いずれの駅からも500mくらい、徒歩5分もかかりません。

JR豊川駅の改札を出るとコンコースには上の写真のようなツネのキャラクターたちがお出迎え。ちょっと嬉しくなりますよね。そして駅を出ると、下の写真のように、駅前のロータリーにもキツネたちのオブジェがあって、豊川に着いたとたんにいきなりテンションが高まります。

駅前通りを5分くらい歩くと豊川稲荷の総門までは5分くらい。商店街にはお土産屋や飲食店が多く立ち並び、参拝後のショッピングや食事が気になってしまいますが、まずは寄り道せずに豊川稲荷を目指します。

豊川稲荷での参拝

ほどなくして総門に到着。大きくて立派な門、お寺らしさを感じさせます。現在の総門は明治17年(1884年)に改築されたもので、それほど古いものではありませんが、なかなか荘厳さが漂う造りになっています。

ちなみに、総門をくぐって境内に入ると、下の写真のようにもう一つの門があって、こちらがほんとうの山門となるそうです。山門のほうは1536年に今川義元により寄進されたという歴史ある建築です。

境内に入ると中は広々とした空間になっています。しかし普通のお寺では目にしない光景に驚きです。境内の奥にある本殿に向かって真っすぐに伸びる参道。そして、その参道には大きな鳥居が2つ。参道の両脇には大きなブロンズ製の狛キツネが何対も。鳥居と言えば神社というイメージがあって、一瞬、ここって神社では?という錯覚に陥りました。

参道の横の手水舎でお清めをし、参道を歩いて行きます。2つの鳥居をくぐって本殿の手前に来ると、正面には大きな常香炉があって、お線香の良い香りがします。そして本殿の正面には大きな赤い提灯。あっ、やっぱりここはお寺だったんだな、と気がつきました。

この本殿では、「吒枳尼天(だきにてん)」というキツネに乗る女神様をまつりしており、仏教系の稲荷神。一般的に稲荷神社でおまつりしているのが「宇迦之御魂(うかのみたま)」という神様ですから、稲荷という呼び名は同じでも、お祀りする対象が神道系とは違います。しかし、神様のお使いとなるのがキツネである点は共通しています。

本殿での参拝の仕方も稲荷神社とは大きく違います。「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」という言葉を7回唱えます。お賽銭を入れて7回唱え、無事にこの豊川稲荷に来て参拝できたことを感謝し、これからも病気や事故がなく元気でいられますようにとお祈りしました。なんとなくですが、強いパワーがもらえたような感じがしました。

ちなみに御朱印は、さきほどの手水舎の近くにある「ご朱印所」で授かることができます。私がお参りしたときには、住職さんから、「先に御朱印帳を預けてから参拝するほうがよい」とのアドバイスをいただきましたので、そのようにさせていただきました。御朱印帳を預けると番号札をもらいますので、参拝が終わった後、その番号札と交換に豊川稲荷の御朱印が記帳された御朱印帳を受取るという手順です。

さて、本殿での参拝のあとは、本殿に向かって右側から奥の院参道に進みます。こちらには、「宝雲殿」、「万堂」、「弘法堂」、「大黒堂」、「奥の院」など小さなお堂がたくさんありますが、参道の両側にはおびただしい数の幟(のぼり)が立っています。

下の写真にあるのが見どころの1つの「千本幟」です。参拝に来られた方が奉納したものです。なんだか「幟の森」の中に迷い込んだようで、不思議な感覚でした。

「幟(のぼり)」を奉納することで願い事がかなうと言われています。たくさんの信者が奉納することで「千本幟」となったようです。ちなみに、伏見稲荷など神道系のお稲荷様では「鳥居(とりい)」を奉納することで願い事がかなうとされ、たくさんの信者が鳥居を奉納することで「千本鳥居」となるとのことです。

千本幟の道を進んで行くと「霊狐塚」という場所があります。祈願成就のお礼として信者の方々がキツネの石像を奉納されている場所です。霊狐塚に向かう細い参道に入ると、千本幟に交じって参道の両脇に狛キツネたちが見られます。

その奥にちょっと広めの空間が現れるところが霊狐塚です。ここはあたり一面に大小無数のキツネ像で、ちょっとドキッとします。

でも、その光景はとても神秘的でした。落ち着いて見てみるとキツネ像にもいろいろな表情がありますので、お気に入りのキツネ像を探してみるのも面白いかもしれません。

その後、奥の院から「景雲門」という古い立派な門を通り、ご朱印所のところに出てきます。

御朱印のほうもちゃんと出来ていましたので、御朱印帳を受取り豊川稲荷の参拝が完了しました。小さなお堂は駆け足気味で回ったので、参拝にかかった所要時間は約1時間ほどでした。もっと時間をかけてじっくり回ってもよかったかもしれません。

参拝を終えて

最後の締めはショッピングと食事です。駅から豊川稲荷に来るときは駅前通りを通って来ましたが、帰りは総門の正面に向かって伸びている「豊川いなり表参道」のほうがおすすめかもしれません。豊川稲荷の名物といえば、稲荷寿司とちくわですよね。豊川いなり表参道なら、稲荷寿司やちくわのお店がたくさんありますよ。

まとめ:豊川稲荷(妙厳寺)の参拝方法とご利益・御朱印情報ガイド

本記事の内容をまとめると次の通りです。

  • 豊川稲荷は日本三大稲荷の一つである
  • 主なご利益は商売繁盛、家内安全、交通安全、健康長寿である
  • 霊狐塚では祈願成就のお礼として狐の石像が奉納される
  • 千本幟の参道では幟を奉納することで願い事がかなう
  • 参拝方法は仏教寺院としての形式に従う
  • 境内に入る前に手水舎で手と口を清める
  • 本殿では「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」を7回唱える
  • 御朱印は参拝の記念として人気がある
  • 御朱印所は本殿の南面に位置する
  • 切り絵御朱印は季節ごとに異なるデザインがある
  • 御朱印の受付時間は午前8時から午後4時までである
  • 御朱印帳は豊川稲荷のオリジナルデザインが人気である
  • 豊川稲荷には奥の院や霊狐塚などの見どころもある
  • 郵送でお守りを授与するサービスがある