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東照宮のある日光は、世界遺産「日光の社寺」として国内外から人気の高い観光地です。東京など首都圏からは、日帰りあるいは一泊旅行として定番中の定番とも言えます。そんな日光には、日光東照宮、二荒山神社、日光山輪王寺といった「日光二社一寺」をはじめとした有名な寺社が多く、観光スポットやお参りとして人気なだけでなく、御朱印ファンにとっても人気のスポットとなります。
本記事では、日光東照宮などの日光二社一寺で人気の御朱印をいただくための「おすすめルート」を紹介します。具体例としては、東京から鉄道を利用して、日光東照宮、二荒山神社、日光山輪王寺などの二社一寺を参拝して人気の御朱印をいただくプランをご紹介いたします。
「日光二社一寺」人気御朱印のためのアクセス手段

ここではまず、「日光二社一寺」人気御朱印のためのアクセス手段として、東京から日光へ鉄道を利用してアクセスする方法を解説します。東京から日光へのアクセスは、鉄道のほかに高速バスや自家用車も可能ですが、最も気軽で便利な鉄道の利用にしぼってご紹介したいと思います。東京から日光へ鉄道を利用してアクセスする方法には、新幹線や東武鉄道を利用する方法などがあるので、これらについて詳しく解説します。
日光市観光協会: 日光観光ナビ
新幹線を利用する方法
東京から日光へのアクセス方法の1つ目は、東京方面から宇都宮駅まで東北新幹線を利用し、宇都宮駅からJR日光線の普通列車に乗り換えてJR日光駅へアクセスする方法です。東京駅からの運賃は5,150円(新幹線は自由席利用)で所要時間は約2時間です。新宿駅や池袋駅からの場合は、JR埼京線などの在来線で大宮駅へ、大宮駅で東北新幹線に乗り換える方法がおすすめです。新宿駅からの運賃では4,510円(新幹線は自由席利用)で所要時間は約2時間半となります。
別の方法として、東北新幹線で宇都宮駅の1つ手前の小山駅で下車し、JR両毛線に乗り換えて栃木駅へ、さらに東武日光線に乗り換えて東武日光駅まで行く方法もあります。こちらの方法ですと、東京駅から乗車の場合、宇都宮駅まで新幹線に乗る方法に比べて、運賃が700円ほど安く、しかも所要時間はほとんど同じとなります。乗り換え回数が1回増えるので多少面倒にはなりますが、新幹線を利用したうえで、少しでも節約したい場合はおすすめのルートになります。
東武鉄道の特急列車を利用する方法

東京から日光へのアクセス方法の2つ目は、東武鉄道の浅草駅から特急列車の「スペーシアX」、「けごん」、「リバティけごん」を利用して東武日光駅へアクセスする方法です。浅草駅までの移動が多少面倒な場合もありますが、特急列車は浅草駅から東武日光駅まで乗り換えなしで2時間足らずですので、とても便利です。運賃も、浅草駅から東武日光駅まで、スペーシアX:3,340円(スタンダード)」、けごん:3,050円、リバティけごん:3,050円と、新幹線利用に比べてたいへんお得です。私は、一番コスパが高いこの東武鉄道の特急列車を利用する方法をおすすめします。
スペーシアXの予約についてはコチラのサイトをご参照
東武ーJR直通特急を利用する方法

東京から日光へのアクセス方法の3つ目は、JR新宿駅発の特急列車「スペーシア日光」や「きぬがわ」を利用する方法です。これらの特急列車は、JR新宿駅のほかJR池袋駅、JR大宮駅にも停車し、その先は東武線に乗り入れて、「スペーシア日光」は東武日光駅まで乗り換えなしで、「きぬがわ」は下今市駅で下車し、東武日光線の各駅停車に乗り換えて2駅で東武日光駅に行くことができます。「スペーシア日光」を使うと所要時間は約2時間で、運賃は4,090円(普通車指定席)です。
「スペーシア日光」や「きぬがわ」といった「東武ーJR直通特急」は、新宿や池袋などから利用する人にとっては便利なのですが、定期便としては、「スペーシア日光」も「きぬがわ」も、どちらも一日一往復だけです。ただ、観光シーズンなどには臨時便も設定され、特急「日光」や特急「スペーシアきぬがわ」といった似たような「東武ーJR直通特急」が臨時列車として増便されることがあるので、興味のある人はJR東日本の「臨時列車のお知らせ」などで確認してみてください。
私は、日光の往復にときどき「日光」を利用します。便数が少なく、浅草発に比べると値段も高めなのですが、私の最寄り駅である池袋駅から直通で行けるという点がたいへん便利です。新宿や池袋方面から利用する人にはおすすめかもしれません。
新幹線や特急列車を利用しない方法

新幹線や特急列車を利用せずに運賃をもっと安くあげることも可能です。例えば、東京方面からJR上野東京ラインやJR湘南新宿ラインなどの普通列車を利用して栗橋駅へ、栗橋駅から東武日光線の普通列車に乗り換えて東武日光駅へ行く方法です。この方法によると、東京駅や新宿駅からは、乗り継ぎのタイミングにもよりますが、所要時間は3時間ちょっと、運賃はいずれも1,990円とかなりお得になります。
日光東照宮などの日光二社一寺で人気の御朱印をいただくための「おすすめルート」を日帰りでまわるには、現地で5時間程度は欲しいところです。そうすると、片道3時間くらいがおすすめできる上限、つまり新幹線や特急列車を利用しない方法でも日帰りで採用可能になると思います。
「日光二社一寺」人気御朱印おすすめ2ルート

続いて、東武日光駅に着いた後の現地での流れを解説します。ここでは、日光東照宮など「日光二社一寺」人気御朱印おすすめルートとし、「上から下へ降りるルート」と「上から下へ降りるルート」の2ルートを紹介し、人気御朱印をいただける各寺社、具体的には、神橋、輪王寺(日光山輪王寺と輪王寺大猷院)、日光東照宮、二荒山神社での時間配分についても詳細に解説します。
まず、下の地図をご覧いただければわかる通り、東武日光駅から二社一寺を順番に巡って、一番に奥にある輪王寺大猷院までは約3.7km、徒歩移動にかかる時間は1時間弱と予想されます。ちなみに、JR日光駅は東武日光駅から約100mのところにあり、JR日光駅から出発すると少しだけ距離が遠くなります。
往復歩けない距離でもありませんが、東武バスの「世界遺産めぐり」を利用すると便利です。この「世界遺産めぐり」は、JR日光駅前から出発し、東武日光駅、日光山輪王寺の前を経て、大猷院・二荒山神社前より、神橋を通って、東武日光駅、JR日光駅と巡回するバスで、約10分間隔で運行されています。名前は「世界遺産めぐり」ですが、このバスで二社一寺の全てをまわってくれるわけではありませんので、ご注意ください。
上から下へ降りるルート
二社一寺をまわる道は緩やかな坂道になります。それほどキツイ上り坂ではありませんが、一番上までバスで登ってしまって、坂を下りながら観光するというのが、まずご紹介したい「上から下へ降りるルート」です。東武日光駅またはJR日光駅の駅前から「世界遺産めぐり」に乗車、20分弱でバス停「大猷院・二荒山神社前」に着きますので、ここで下車します(運賃350円)。
ここから、(徒歩5分)輪王寺大猷院 → (徒歩5分)二荒山神社 → (徒歩5分)日光東照宮 → (徒歩5分)日光山輪王寺 → (徒歩10分)神橋、の順で二社一寺をまわり、神橋から東武日光駅またはJR日光駅までは、神橋のバス停から「世界遺産めぐり」に乗車して、5分程度となります(運賃220円)。神橋から東武日光駅またはJR日光駅までは、約1.5kmほどありますが、平坦な道でもありますし、お土産物屋などを見ながら歩いてみてもいいかもしれません。
下から上へ登るルート
日光の公式サイトでも紹介されているルートが「下から上へ登るルート」です。日光二荒山神社神域の入口が神橋とされていることから、まず神橋をお参りして、ここから上に登るのが正式な参拝とされているからです。ですので、正式な参拝にこだわる場合には、「下から上へ登るルート」がおすすめになります。
このルートは上で紹介したルートの逆となります。まず、東武日光駅またはJR日光駅から神橋までは「世界遺産めぐり」に乗車して5分程度となります(運賃220円)。神橋から、(徒歩10分)日光山輪王寺 → (徒歩5分)日光東照宮 → (徒歩5分)二荒山神社 → (徒歩5分)輪王寺大猷院 → (徒歩5分)バス停「大猷院・二荒山神社前」と歩きます。最後は、バス停「大猷院・二荒山神社前」から「世界遺産めぐり」に乗車して、約20分程度で東武日光駅またはJR日光駅に戻ります(運賃350円)。お土産屋は東武日光駅周辺にたくさんありますので、JR日光駅から東京方面に戻る場合も、1つ手前の東武日光駅で下車し、お土産屋を見た後に徒歩でJR日光駅へ移動するのがいいかもしれません。
日光東照宮など「二社一寺」各寺社をまわる時間配分

現地5時間で参拝と御朱印の拝受をすることを想定した時間配分を考えてみました。行きの東武日光駅から神橋までと、帰りのバス停「大猷院・二荒山神社前」から東武日光駅までを、バス「世界遺産めぐり」に乗り、お参りと御朱印拝受をしながら徒歩で神橋からバス停「大猷院・二荒山神社前」まで下から上へ登るルートをとることを想定します。これにより移動時間だけで最低1時間かかることになります。
また、昼食やお土産の購入は、お店の多い東武日光駅周辺で済ませることを想定します。昼食(たぶん日光到着後に駅前で早めの昼食)と、お土産の購入(たぶん帰りの列車に乗車する前に駅前で買い物)をあわせて1時間を配分します。すると、寺社での拝観は3時間までとなり、やや駆け足での観光となります。
なお、各寺社で御朱印を頂くためには、余裕をもって一カ所につき10分~30分の待ち時間を想定しておくほうがいいでしょう。インバウンドの参拝者や団体旅行などで授与所が混雑することもあります。御朱印は参拝後に拝受するのがマナーですが、スケジュールが押していてどうしても時間がない場合には、直書きでなく書置きの御朱印にするか、時間がない旨を御朱印所の方に説明して了解をとったうえで、先に御朱印帳を預けて参拝後に受け取るといったった調整も必要でしょう。なお、御朱印を参拝後に拝受するのがマナーというのは一般論ですので、実際には各寺社でのルールに従って御朱印を頂いてください。
神橋

日光山内の入口にある、大谷川に架かる木造の赤い橋で、山の上にある二荒山神社の一部を構成しているそうです。橋を渡るには渡橋券(300円)の購入が必要。御朱印(500円)は窓口でいただけます。
時間に余裕があれば、橋を渡ってみるのもいいでしょう。願い事を書いた紙飛行機(100円)を橋の上から飛ばすとご利益があるとのことです。二荒山神社と同様に縁結びにご利益があるとのことです。時間に余裕がない場合は、外から遥拝して御朱印をいただき、橋の側方から記念写真を写すだけにして先に進みます。橋を渡らない場合、時間配分としては5分くらいになるでしょう。
輪王寺:日光山輪王寺と輪王寺大猷院

輪王寺は、三仏堂がある日光山輪王寺と、二荒山神社のそばにある輪王寺大猷院とからなります。日光山輪王寺三仏堂の拝観料は400円、輪王寺大猷院の拝観料は550円ですが、2カ所セットで拝観できるチケットは900円と少しお得になりますので、こちらがおすすめです。もし、現地での観光時間が4時間程度しかないという場合は、輪王寺大猷院は省略して日光山輪王寺三仏堂のみ拝観(400円)するという方法もあり得ます。ちなみに、三仏堂横の宝物殿も別料金(300円)で拝観できますが、時間に余裕がない場合は省略でいいと思います。
三仏堂は、勝道上人が開いた日光山の御本尊その名のとおり、三体の千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音を祀っています。日光山輪王寺での一番の見どころとなります。時間配分としては40分欲しいところです。三仏堂では、金堂、五大尊、毘沙門天、大昇龍、五大明王などの御朱印、限定版の御朱印などがいただけます(各300円~1500円くらいから)。

輪王寺大猷院のほうも、時間に余裕があればぜひ立ち寄って欲しいです。仁王門、二天門、夜叉門、唐門、皇嘉門の5つの門が見どころです。日光東照宮とは違った趣が味わい深いです。大猷院内は階段が多く、急で長い登りの石段が続くので、休み休みの拝観となりそうです。ここも時間配分としては40分欲しいところです。輪王寺大猷院では、大猷院、釈迦三尊、阿弥陀如来、キリークなどの御朱印がいただけます(各500円)。
日光東照宮

世界的に有名な日光東照宮、ここは説明不要と思います。拝観料はちょっと高めの1,600円です。宝物館(1,000円)と美術館(800円)も別料金で拝観可能ですが、時間的に余裕のない場合にはこれらは省略しても構いません。ちなみに、セット料金(東照宮拝観券+宝物館入館券)は2,400円です。
有名な見どころとしては「三猿」、「陽明門」、「眠り猫」、「鳴龍」など是非見ておきたいものが多数あり、境内はとても広いため、日光東照宮での拝観には十分な時間をとって欲しいです。最低でも1時間半は必要となります。
混雑状況にもよりますが、「鳴龍」は定員入替制で見学するようになっており、10分~30分程度の待ち時間が必要な場合もあります。また、日光東照宮では御朱印の待ち時間が30分以上必要なこともありますので、状況を見て先に御朱印帳を預けることができれば、時間調整の工夫も必要となります。
日光東照宮でいただける御朱印は、本宮の御朱印(500円)、奥宮の御朱印(500円)、鳴龍の御朱印(500円)の三ヶ所です。ちなみに、鳴龍は東照宮の境内にありますが、実際には輪王寺の薬師堂となっているので、神社ではなくお寺となります。神社とお寺で区別して御朱印を集めている方はご注意ください。
二荒山神社

二荒山神社の境内は拝観料はなく入場無料となっています。親子杉や夫婦杉といった縁結びの銘木があります。神苑は入場料有料(200円)で、狭い境内には様々な小社、縁結びの笹、長寿の丸石、運試しの輪投げなど御利益祈願の物件があります。二荒山神社での参拝はそれほど時間がかからないと思われますので、30分くらいの時間配分で十分だと思います。
二荒山神社では、日光二荒山神社、日光大国殿、日枝神社、朋友神社、二荒山大神などの御朱印をいただけます(各500円)。
まとめ:日光東照宮など「日光二社一寺」人気御朱印おすすめルート
以上でご紹介したおすすめルートによると、現地5時間程度で、日光東照宮など「日光二社一寺」各寺社を参拝して人気の御朱印をいただくことができます。
東京から日光までのアクセス手段としては、新幹線、東武鉄道の特急列車、東武ーJR直通特急を利用する方法が便利ですが、この中でコスパが高いのは東武鉄道の特急列車で、新宿や池袋方面からの人に便利なのが東武ーJR直通特急を利用する方法になります。
少々時間はかかりますが、東京から日光までのアクセス手段としては、新幹線や特急列車は使わず、普通列車だけでも日帰り可能です。普通列車だけなら、運賃を安くすませることができます。
日光東照宮など「日光二社一寺」各寺社を参拝して人気の御朱印をいただくときの時間配分としては、神橋5分、日光山輪王寺40分、輪王寺大猷院40分、日光東照宮1時間半、二荒山神社30分くらいが目安です。これらをあわせると3時間25分ですが、このほかに移動時間や昼食時間をプラスするので、現地5時間はそれほど余裕のないスケジュールかもしれません。
現地ではスケジュールの状況を見ながら、場合によっては優先度の低いところは思い切って省略したり、御朱印は直書きでなく書置きをいただいたり、あるいは御朱印帳を預けて先に参拝するなどの、臨機応変な判断も必要です。