出羽三山の回り方と御朱印情報・参拝ツアーの利用法

広告

出羽三山の回り方と御朱印情報・参拝ツアーの利用法

出羽三山の回り方や御朱印情報、参拝ツアーなどで検索してこの記事に訪れた方もいらっしゃることでしょう。羽黒山・月山・湯殿山の出羽三山を巡る巡礼は、単なる観光ではなく「生まれ変わりの旅」として古くから信仰を集めてきました。

本記事では、出羽三山の信仰的背景、各山で授与いただける御朱印の種類や授与場所・受付時間、各山の開山期間に関する注意点、宿坊や精進料理体験、そして参拝ツアーで効率的に巡るための実践情報を網羅的に解説します。

この記事を読むことで、初心者でも安心して出羽三山の巡拝と御朱印巡りを計画できるようになります。

本記事で説明するポイント
・出羽三山の正しい回り方と「擬死再生」の意味を理解すること
・各山で授与される御朱印の種類、授与場所・受付時間などの情報
・月山や湯殿山の開山期間や御朱印の受付時間を踏まえた日程の立て方
・出羽三山の参拝ツアー参加と個人旅行それぞれのメリットと注意点

出羽三山の回り方と御朱印の基本知識

湯殿山神社の鳥居

この章では、出羽三山の信仰的背景や参拝作法、出羽三山の各神社で授与いただける御朱印の種類、アクセスや開山期間といった基礎知識を体系的に整理します。初めて出羽三山を訪れる方でも迷わずに巡れるよう、現地事情に基づいた最新情報を交えて詳しく紹介します。

出羽三山神社: 公式サイト

出羽三山の信仰背景と回り方の作法

出羽三山は、羽黒山・月山・湯殿山の三山からなり、各山が「現世・過去・未来」を象徴する霊場として古くから崇拝されています。羽黒山は現世の幸福、月山は死後の浄化、湯殿山は再生を意味し、この三つを回り参拝することが「擬死再生」の旅とされています。回り方、すなわち参拝の順序は、羽黒山→月山→湯殿山が正式な作法とされており、この順に参拝することは精神修行としての意味を持ちます。

羽黒山の出羽三山神社では、杉並木を抜けて国宝・五重塔や三神合祭殿を拝観し、現世の穢れを祓います。月山では八合目から月山神社本宮への登拝を通して「死と再生」を象徴する修行を行い、湯殿山では湯殿山神社本宮において裸足で神域に入り神と一体になる体験をします。これらの作法を守ることが、出羽三山参拝の本質です。

ポイント: 出羽三山は回り方が重要。作法通りの正式な参拝順を守ることで、信仰上の意味と地域の伝統を尊重することにつながります。

出羽三山で授与される御朱印の種類と関連情報

出羽三山では、各山で異なる御朱印を授与いただけます。以下、羽黒山・月山・湯殿山の各山について、授与される御朱印の種類や、授与場所、受付時間、その他の関連情報について解説します。

羽黒山で授与される御朱印の情報

羽黒山の出羽三山神社では、羽黒山の山頂に鎮座する三神合祭殿と、羽黒山の山麓にある随神門にて、御朱印をいただくことができます。

出羽三山神社の三神合祭殿でいただける御朱印
三神合祭殿の御朱印

出羽三山神社の三神合祭殿では、通常版の御朱印4種類と、複数種類の特別版の切り絵御朱印が授与いただけます。まず、基本となる出羽三山神社の通常版の御朱印は、上の写真のように、見開き2ページにわたり中央に「出羽三山神社 三神合祭殿」と大きく墨書きされ、右端に「奉拝」、左端に参拝日、そして中央には「出羽三山 羽黒山 霊場」の大きな丸い朱印が押されたデザインです。出羽三山神社の通常版の御朱印は、持参した御朱印帳への直書きが可能で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

そのほかの通常版の御朱印としては、末社の蜂子神社・東照社・天宥社の3種類の御朱印(初穂料:各500円)が通常の縦長サイズで授与いただけます。また、時期によって複数の特別版の切り絵御朱印も頒布されており、筆者が参拝した際には、見開きサイズの「龍神切絵御朱印(羽黒山版)」(初穂料:1,200円)や見開きサイズの「羽黒山五重塔切絵御朱印」(初穂料:1,500円)を授与いただけました。なお、末社の蜂子神社・東照社・天宥社の御朱印と切り絵御朱印は、すべて書き置きのみの授与となります。

また、出羽三山神社の三神合祭殿では、オリジナルの御朱印帳も複数種類が頒布されており、デザインやサイズによって一冊1,200円のものや2,000円のものなどがあります。

出羽三山神社の三神合祭殿での御朱印の受付場所は、三神合祭殿の社殿に併設された御朱印所(社殿に向かって右側)で、年間を通じて御朱印の授与が行われています。受付時間は8:30から17:00まで(最終受付は16:45)となっています。

出羽三山神社の随神門でいただける御朱印
出羽三山神社の随神門でいただける御朱印

出羽三山神社の随神門では、五重塔と天地金神社との2種類の通常版の御朱印と、複数種類の特別版の切り絵御朱印が授与いただけます。五重塔の御朱印は、上の写真の左側にあるように、中央に「羽黒山 五重塔」と大きく墨書きされ、右端に朱書きで「奉祝令和の大改修」、左端に参拝日、そして中央には「国宝 五重塔出 羽黒山」の四角い朱印が押されたデザインです。五重塔の御朱印は持参した御朱印帳への直書きが可能で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

一方、天地金神社の通常版の御朱印は、上の写真の右側にあるように、中央に「天地金神社」と大きく墨書きされ、右端に朱書きで「出羽三山神社門前之宮」、左端に参拝日、そして中央には「天地金神社印」の四角い朱印が押されたデザインです。天地金神社の御朱印は書き置きのみの対応で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

出羽三山神社の随神門では、上記2種類の御朱印のほか、時期によって複数の特別版の切り絵御朱印も頒布されており、筆者が参拝した際には、三神合祭殿で頒布されているものと同じ、見開きサイズの「龍神切絵御朱印(羽黒山版)」(初穂料:1,200円)や見開きサイズの「羽黒山五重塔切絵御朱印」(初穂料:1,500円)が授与されていました。また、随神門でもオリジナルの御朱印帳が複数種類が頒布されており、デザインやサイズによって一冊1,200円のものや2,000円のもの、3,000円のものなどがありました。御朱印帳については、三神合祭殿で頒布されているものもあえば、違うデザインのものもありました。

出羽三山神社の随神門での御朱印の受付場所は、随神門手前の随神門授与所で、年間を通じて御朱印の授与が行われています。受付時間は8:45から16:30までとなっています。三神合祭殿での受付時間よりも開始時間が遅く、終了時間が早いので、早朝や夕方での参拝の際には注意が必要です。

月山で授与される御朱印の情報

月山神社では、月山の山頂に鎮座する月山神社本宮と、月山八合目近くの月山中の宮(御田原参篭所)にて、御朱印をいただくことができます。

月山神社本宮でいただける御朱印
月山神社本宮の御朱印

月山の山頂にある月山神社本宮では、通常版の御朱印1種類と特別版の切り絵御朱印が授与いただけます。まず、基本となる月山神社本宮の通常版の御朱印は、上の写真のように、見開き2ページにわたり中央に「月山神社 本宮」と大きく墨書きされ、右端に「霊峰」、左端に参拝日、そして中央には「東北総鎮守 月山頂上 出羽三山霊場」の大きな丸い朱印が押されたデザインです。この月山神社本宮の通常版の御朱印は、持参した御朱印帳への直書きが可能で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

そのほか月山神社本宮では、時期によって特別版の切り絵御朱印も頒布されており、筆者が参拝した際には、見開きサイズの「龍神切絵御朱印(月山版)」(初穂料:1,200円)を授与いただけました。切り絵御朱印は、書き置きのみの授与となります。

月山神社本宮での御朱印の受付場所は、入口の鳥居をくぐってすぐ右側の授与所です。御朱印の受付時間は特に案内されていませんが、神職がいらっしゃる日中の時間での対応のようです。なお、月山神社本宮は月山の開山期間である7月1日から9月中旬ごろまで参拝が可能であり、開山期間以外は参拝ができず、御朱印の授与もなされないので注意が必要です。

月山中の宮(御田原参篭所)でいただける御朱印
月山中の宮(御田原参篭所)でいただける御朱印

月山八合目から徒歩10分の距離にある月山中の宮(御田原参篭所)では、通常版の御朱印1種類と特別版の切り絵御朱印が授与いただけます。まず、基本となる月山中の宮の通常版の御朱印は、上の写真のように、見開き2ページにわたり中央に「御田原神社」と大きく墨書きされ、右端に「奉拝」、左端に参拝日、そして中央には「出羽三山 月山中之宮(御田原」の大きな丸い朱印が押されたデザインです。この月山中の宮の通常版の御朱印は、持参した御朱印帳への直書きが可能で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

そのほか月山中の宮では、時期によって特別版の切り絵御朱印も頒布されており、筆者が参拝した際には、月山神社本宮で頒布されているのと同じデザインの見開きサイズの「龍神切絵御朱印(月山版)」(初穂料:1,200円)を授与いただけました。切り絵御朱印は、書き置きのみの授与となります。

月山中の宮での御朱印の受付場所は、社殿に向かって右横にある授与所です。御朱印の受付時間は8:00から16:00までとなっています。なお、月山中の宮についても月山の開山期間である7月1日から9月中旬ごろまで参拝が可能であり、開山期間以外は参拝ができず、御朱印の授与もなされないので注意が必要です。

湯殿山で授与される御朱印の情報

湯殿山では、湯殿山の中腹に位置する湯殿山神社本宮と、湯殿山神社大鳥居近くの湯殿山参籠所にて、御朱印をいただくことができます。

湯殿山神社本宮でいただける御朱印
湯殿山神社本宮でいただける御朱印

湯殿山神社本宮では、通常版の御朱印1種類と特別版の切り絵御朱印が授与いただけます。まず、基本となる湯殿山神社本宮の通常版の御朱印は、上の写真のように、見開き2ページにわたり中央に「出羽三山奥宮 湯殿山神社 本宮」と大きく墨書きされ、右端に「霊厳」、左端に参拝日、そして中央には「出羽三山 湯殿山 霊場」の大きな丸い朱印が押されたデザインです。この湯殿山神社本宮の通常版の御朱印は、持参した御朱印帳への直書きが可能で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

そのほか湯殿山神社本宮では、時期によって特別版の切り絵御朱印も頒布されており、筆者が参拝した際には、見開きサイズの「龍神切絵御朱印(湯殿山版)」(初穂料:1,200円)を授与いただけました。切り絵御朱印は、書き置きのみの授与となります。

湯殿山神社本宮での御朱印の受付場所は、ご神体のそばにある授与所です。御朱印の受付時間は特に案内されていませんが、「湯殿山有料道路ゲート」の受付時間が8:30から15:50までとなっていることから、おおむね9:00から15:00くらいまでの対応のようです。なお、湯殿山神社本宮は湯殿山の開山期間である6月1日から10月末ごろまで参拝が可能であり、開山期間以外は参拝ができず、御朱印の授与もなされないので注意が必要です。

湯殿山参籠所でいただける御朱印
湯殿山参籠所でいただける御朱印

湯殿山神社大鳥居近くの湯殿山参籠所では、通常版の御朱印2種類が授与いただけます。まず、基本となる湯殿山仙人澤の御朱印は、上の写真の右側のように、中央に「湯殿山仙人澤」と大きく墨書きされ、右端に「霊場」、左端に参拝日、そして中央には「湯殿山仙人澤之印」の大きな四角い朱印が押されたデザインです。この湯殿山仙人澤の御朱印は、書き置きのみの対応で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

次に湯殿山神社の末社にあたる玉姫稲荷神社の御朱印は、上の写真の左側のように、中央に「玉姫稲荷神社」と大きく墨書きされ、右端に「奉拝」、左端に参拝日、そして中央には「湯殿山 玉姫稲荷神社」の大きな丸い朱印が押されたデザインです。この玉姫稲荷神社の御朱印も、書き置きのみの対応で、初穂料(御朱印の値段)は500円です。

湯殿山参籠所の場所は、湯殿山神社の駐車場前にある湯殿山神社大鳥居のすぐそばにあります。御朱印の受付時間は特に案内されていませんが、「湯殿山有料道路ゲート」の受付時間が8:30から15:50までとなっていることから、おおむね9:00から15:00くらいまでの対応のようです。なお、湯殿山参籠所は湯殿山の開山期間である6月1日から10月末ごろまで開所であり、開山期間以外は閉所されており、御朱印の授与もなされないので注意が必要です。

出羽三山の各神社へのアクセス方法

月山行きの路線バス

出羽三山の各神社を参拝するには、主に山形県鶴岡市を拠点にして、車や公共交通機関によりアクセスします。

羽黒山へのアクセス方法

羽黒山の出羽三山神社へは路線バスまたは車によるアクセスが可能です。路線バスを利用する場合は、エスモールバスターミナル(JR鶴岡駅)から庄内交通の羽黒山頂方面行きのバスに乗車し、羽黒随神門(所要時間約40分)または羽黒山山頂(所要時間約1時間)で下車します。

羽黒随神門バス停は出羽三山神社の随神門のすぐ前なので、随神門や五重塔を参拝するのに便利です。また、羽黒山山頂バス停は出羽三山神社の随神門の近くにあり、三神合祭殿を参拝するのに便利です。ちなみに、随神門から五重塔を経て三神合祭殿まで徒歩で行く場合は、石段の坂道を登ることになり、1時間半程度時間がかかります。

一方、車で出羽三山神社へアクセスする場合は、随神門と三神合祭殿とにそれぞれ専用の駐車場が設けられているので便利です。

月山へのアクセス方法

月山へのアクセスは、開山期間である7月1日から9月中旬ごろまでが可能であり、まず路線バスまたは車により月山八合目まで行くことになります。路線バスを利用する場合は、エスモールバスターミナル(JR鶴岡駅)から庄内交通の月山八合目行きのバスに乗車し、終点の月山八合目(所要時間約2時間)で下車します。車の場合も同様に月山八合目に向かいます。月山八合目には専用の駐車場が設けられていますが、シーズン中は混雑するため満車で駐車できないこともあるので注意が必要です。

月山八合目から月山中の宮(御田原参篭所)まではハイキングコースのような道のりで、徒歩約10分でアクセスできます。一方、月山頂上にある月山神社本宮は、月山中の宮から本格的な山道となり片道3時間程度の登山となります。

湯殿山へのアクセス方法

湯殿山へのアクセスは、開山期間である6月1日から10月末ごろまで可能であり、開山期間中も路線バスなどの定期的な公共交通機関はなく、車を利用して湯殿山神社駐車場までアクセスするか、旅行会社の主催するツアーに参加する方法のみとなります。

湯殿山神社駐車場から湯殿山神社本宮までは、徒歩で登ると約20分、参拝バス(マイクロバス)なら約5分の道のりです。参拝バスの乗車券(片道200円)は湯殿山神社駐車場にあるレストハウス内の乗車券売り場で購入します。湯殿山参籠所は湯殿山神社大鳥居近くにあるので、湯殿山神社本宮の参拝を終えて戻ってきてから参拝するといいでしょう。湯殿山参籠所で授与いただく仙人澤の霊場や玉姫稲荷神社なども湯殿山神社大鳥居近くに位置しているので便利です。

出羽三山を参拝するベストシーズンと注意点

出羽三山神社の三神合祭殿

出羽三山の全山を一度に巡拝できる期間は、月山の開山に合わせた7月上旬〜9月中旬頃がベストシーズンです。羽黒山は年間を通じて参拝が可能ですが、月山は閉山している期間(秋〜春)は積雪のため登拝ができず、全三山を一度に巡拝することはできません。湯殿山は6月から10月末ごろまで開放されていますが、天候次第で急な通行止めになることもあるので注意が必要です。

特に月山神社本宮を目指す場合は、登山靴やトレッキングシューズなどの登山用装備はもちろんのこと、夏でも山頂付近は10℃を下回ることもあり、風も強く体感温度が低いため防寒対策は必須です。月山神社本宮への早朝の登拝では、手袋や雨具(カッパ)を用意しておくと安心です。また、登山道は霧が発生しやすく、視界が悪い場合は無理をせず引き返す勇気も大切です。

ポイント: 出羽三山全山を無理なく巡るには2泊3日が理想です。特に月山神社本宮の登拝を含める場合は体力配分を意識して計画しましょう。

出羽三山の参拝ツアーを利用した回り方と御朱印巡りの実践プラン

庄内空港のバス

続いてここでは、出羽三山を効率的かつ安全に巡るための参拝ツアー利用の方法と、自力での参拝を組み合わせた実践的な回り方を解説します。時間や体力、交通手段などの制約を考慮しながら、自分に合った最適な巡拝スタイルを選ぶことが大切です。

参拝ツアーを利用するメリットと注意点

出羽三山を巡る参拝ツアーには、交通手段や宿泊、御朱印対応などをすべて含んだプランが多く、旅行に慣れていない初心者にとって安心です。特に、湯殿山神社はアクセスのための公共交通機関がないため、車を運転できない人にとっては参拝ツアーに参加するメリットは大きいです。

また、月山神社本宮への登拝を含む参拝ツアーでは、ガイドが同行して道中の安全を確保し、信仰や自然に関する解説も受けられます。本格的な登山に不安のある方や、ガイドによる解説を聞きながら満足度の高い体験をしたい方には参拝ツアー参加が最適な選択といえます。

ただし、参拝ツアーは予約した日程が固定されているため、天候によっては湯殿山神社への参拝や月山の登拝が中止になる可能性があります。また、御朱印の待ち時間がとれない場合には直書きでなく書き置きでの授与になるなど、御朱印を自分のペースで受けたい方にはやや制約がある点もデメリットです。

出羽三山を巡る参拝ツアー選びの際は、「登拝可否」「宿坊宿泊の有無」「御朱印対応の時間」などを事前に確認しておくことをおすすめします。

ポイント: 参拝ツアーではツアー参加者限定の特別御朱印が授与されることもあります。公式パンフレットや旅行会社の詳細ページを確認しましょう。

人気の出羽三山参拝ツアーのプラン例

月山神社本宮の正面

出羽三山を巡る代表的な参拝ツアーとしては、以下のようなプランが人気です。

  • 日帰りプラン: 羽黒山・月山・湯殿山の各日帰り参拝をするプラン。三山を三度に分けて巡拝する場合に利用しやすいプランです。
  • 1泊2日プラン: 羽黒山参拝と湯殿山参拝を中心に、月山は遠望による遥拝のみ。体力に自信のない方や時間が限られる方に最適。
  • 2泊3日プラン: 羽黒山→月山→湯殿山の順で正式な作法による回り方で三山を完全踏破。全行程でガイド同行、御朱印授与もサポート。
  • 特別精進体験付きプラン: 上記プランにプラスして羽黒山の宿坊に宿泊し、朝の勤行・精進料理・写経体験を組み合わせた内容。

クラブツーリズム や読売旅行などの大手旅行会社からは、毎年夏季限定で出羽三山の参拝ツアーが、日帰りや1泊2日または2泊3日のパッケージツアーとして催行されています。宿坊宿泊や専用バスによる移動など、個人旅行では難しい行程をカバーしているものあり、リピーターも多い人気企画です。

豆知識: 一部のツアーでは「羽黒山五重塔ライトアップ」や「月山八合目のご来光鑑賞」など、期間限定イベントを組み込んだ特別コースも存在します。

個人旅行で巡る場合のおすすめルート

自力で出羽三山を一度に巡る場合は、公共交通機関とレンタカーを組み合わせるのが一般的です。おすすめルートは以下の通りです。

  1. 1日目: 午前中に鶴岡市内到着、バスで羽黒山へ移動、出羽三山神社を参拝。鶴岡市内に宿泊。
  2. 2日目: 早朝バスで月山八合目へ移動、月山神社本宮を登拝。鶴岡市内に宿泊。
  3. 3日目: レンタカーで湯殿山神社を参拝、午後に鶴岡市内より帰路。

このルートでは、1泊目を鶴岡市内のホテルでなく羽黒山の宿坊にすることも可能です。また、2日目にレンタカーで月山八合目へ向かい、2泊目を月山周辺の温泉宿に設定するといったアレンジも面白いです。月山周辺では「志津温泉」「弓張平温泉」などの人気温泉があります。

注意: 個人旅行では公共交通機関だけでの出羽三山巡りは困難。出羽三山を一度に巡るには2泊3日が現実的。時間に余裕を持ち、悪天候時の代替日も検討しましょう。

出羽三山で御朱印をすべて集めるための実践的なコツ

羽黒山の随神門

出羽三山すべての御朱印を直書きで確実に授与いただくためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  1. ①授与時間の事前確認: 羽黒山は通年授与可能ですが、月山と湯殿山は開山期間限定です。授与時間についても変更される場合があります。出発前に出羽三山神社の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
  2. ②御朱印帳の準備: 出羽三山でメインとなる出羽三山神社の三神合祭殿、月山神社本宮、湯殿山神社本宮では、見開き2ページの御朱印を直書きにより授与いただけるので、それぞれ見開き2ページ分の余白がある御朱印帳を準備しておくことが必要です。
  3. ③ツアー中の時間配分: 参拝ツアーでは参拝時間が限られるため、御朱印を授与いただける時間、直書きでの授与が可能かどうかをあらかじめ把握しておくとスムーズです。

まとめ:出羽三山の回り方と御朱印情報・参拝ツアーの利用法

出羽三山の御朱印巡りは、単なるコレクションではなく「再生の旅」を体感する貴重な体験です。羽黒山で現世の穢れを祓い、月山で過去を清め、湯殿山で新たに生まれ変わる、この流れを意識して巡ることで、精神的な充足感が得られます。

また、出羽三山の参拝ツアーを上手に活用することで、交通手段やスケジュールの制約を解消しながら効率的に御朱印巡りができます。自力で巡る場合は天候・時間・体力のバランスを考慮し、無理のない計画を立てることが大切です。

出羽三山での御朱印巡りは、信仰・自然・文化が融合した特別な体験です。正しい作法による回り方(順序)と心構えで参拝し、出羽三山の御朱印を通じて「新たな自分」に出会う旅を楽しみましょう。