金魚とお城のまち大和郡山で御城印と金魚御朱印の旅ガイド

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金魚とお城のまち大和郡山で御城印と金魚御朱印の旅ガイド

奈良県にある大和郡山市は、「金魚とお城のまち」として知られ、郡山城の城下町として発展し、300年続く金魚養殖など、歴史と文化の融合した魅力的な観光地です。特に、郡山城の御城印と、金魚をデザインした大和郡山ならではの「金魚御朱印」を求めて訪れる御朱印ファンも増えており、郡山城跡や柳澤神社を中心に、大和郡山は御朱印巡りを楽しむことができるスポットです。

この記事では、大和郡山での御城印・御朱印巡りをより深く楽しむための情報を、歴史や文化とともに詳しくご紹介します。大和郡山ならではの可愛い金魚御朱印を授与いただきたいと思う方にとっては、とても参考になる情報ですので、ぜひ最後までお読みください。

本記事で説明するポイント
• 郡山城の歴史や見どころとアクセス方法など
• 郡山城で授与される御城印と御城印帳に関する情報
• 柳澤神社の歴史やご利益、御朱印に関する情報
• 大和郡山で授与いただける金魚御朱印に関する情報

大和郡山での御城印・御朱印を巡る旅の魅力

郡山城とお濠

まずここでは、郡山城の歴史と基本情報、郡山城の御城印・御城帳の情報、郡山城のスタンプ設置場所、柳澤神社の歴史とご利益、柳澤神社の御朱印・御朱印帳の情報などを詳しく解説し、郡山城跡公園を中心に大和郡山での御城印・御朱印を巡る旅の魅力について紹介します。

大和郡山市観光協会: 公式ウェブサイト

郡山城の歴史と基本情報

郡山城(郡山城跡)は、奈良県大和郡山市に位置する歴史的な城跡で、戦国時代から江戸時代にかけて多くの大名が居城とした名城です。現在では、国の史跡にも指定されており、歴史ファンや観光客にとって見逃せないスポットとなっています。

その理由は、郡山城が持つ独特の構造と歴史的背景にあります。筒井順慶によって1580年に築かれたこの城は、豊臣秀長の時代に大規模な整備が行われ、三重の堀に囲まれた惣構えの城郭として完成しました。江戸時代には水野家や松平家、柳澤家などが城主を務め、地域の政治・文化の中心として機能してきました。

郡山城の追手門

例えば、城内には本丸や石垣、堀などが良好な状態で残されており、特に本丸の高石垣は10メートルを超える迫力ある構造で、訪れる人々を圧倒します。また、昭和以降には追手門や櫓が復元され、往時の姿をしのぶことができます。

ただし、現在の郡山城は建物の多くが失われており、天守も現存していません。そのため、訪問時には「城跡」としての見学になる点に注意が必要です。それでも、歴史公園として整備された敷地内を自由に散策できるため、歴史を感じながらゆったりと過ごすことができます。

郡山城跡のある郡山城跡公園は、近鉄郡山駅から徒歩7分、またはJR郡山駅から徒歩15分です。入園料は無料、年中無休となっています。郡山城跡公園には駐車場がありませんが、近隣に有料の三の丸駐車場が有りますので、車での訪問も便利です。

郡山城の御城印・御城帳の情報

郡山城の御城印と御城印帳

郡山城では、訪問の記念として御城印をいただくことができます。郡山城の御城印は、上の写真の左側にあるとおり、右端に赤い文字で「国指定史跡 続日本百名城」、左端に黒い文字で「年月日」とその下に黒い文字で「毘沙門曲輪 柳澤文庫」と「柳澤文庫」の朱印、中央に黒い文字で「和州 郡山城」と代々郡山城主をつとめた柳沢家の家紋である「郡山花菱(こおりやまはなびし)」が赤でデザインされています。

郡山城の御城印は、郡山城跡公園内にある「柳澤文庫」の窓口にて購入できます。柳澤文庫とは、柳澤家所蔵の書画などの作品のほか、郡山藩の公用記録をはじめとする藩政史料が公開されている資料館です。入場料は大人300円かかりますが、御城印など物販の購入だけであれば館内に入場せず受付窓口で購入できます。

郡山城の御城印の料金は1つ300円で、書置きのみとなります。御城印に記載された「年月日」のところには数字を記入せずに頒布されるので、自分で記入する必要があります。なお、柳澤文庫では、上の写真の右側にあるような郡山城オリジナルの御城印帳も購入できます。この御城印帳は一冊1,800円です。名前は「御城印帳」ですが、中は普通の御朱印帳と同じなので、ここに神社やお寺での御朱印を記帳していただくことも可能です。

柳澤文庫の開館時間は朝9時~17時で、休館日は、毎週月曜日と第4火曜日、お盆期間中、年末年始となります。なお、JR郡山駅近くにある「大和郡山市観光協会」の窓口でも郡山城の御城印を購入できます(デザインや料金は柳澤文庫のものと同じ)。大和郡山市観光協会の開館時間は朝9時~17時で、休館日は年末年始のみとなります。柳澤文庫の休館日でも大和郡山市観光協会で郡山城の御城印を購入できる場合がありますので、知っておくと便利です。

郡山城のスタンプ設置場所もチェック

柳澤文庫

お城巡りをする場合、御城印だけでなく「100名城スタンプ」などを集めている方も多くいらっしゃることでしょう。郡山城は続日本100名城のお城であり、続日本100名城スタンプがあります。郡山城のスタンプ設置場所は、御城印の場所と同じ、柳澤文庫に設置してあります。郡山城の御城印を購入する際には、郡山城の続日本100名城スタンプも忘れずに押していきましょう。

柳澤神社の歴史とご利益

郡山城跡内には柳澤神社が鎮座しています。この柳澤神社は、明治13年(1880年)に創建された比較的新しい神社ですが、その由緒は江戸時代の名家・柳澤家に深く関わっています。御祭神として祀られているのは、五代将軍・徳川綱吉の側用人として知られる柳澤吉保公です。

この神社が注目される理由の一つは、実在の歴史人物を神格化して祀っている点にあります。柳澤吉保は、学問を好み、政治手腕にも優れた人物として知られ、武蔵国川越城主や甲府城主を歴任しました。その後、子の柳澤吉里が郡山藩主としてこの地に移封されたことから、郡山と柳澤家の縁が深まり、神社の創建へとつながりました。

柳澤神社の正面

例えば、境内には「神明鳥居」や「社号標」などが整備されており、歴史的な趣を感じさせる佇まいが魅力です。特に、学問に秀でた吉保公を祀っていることから、学業成就や知恵に関するご利益があるとされ、受験生や教育関係者の参拝も見られます。

ただし、柳澤神社は大規模な神社ではないため、参拝時には混雑することは少ないものの、御朱印や祭事の情報は事前に確認しておくと安心です。毎年春には「お城まつり」の会場の一部としてにぎわいを見せるため、その時期に訪れるのもおすすめです。

柳澤神社の御朱印・御朱印帳の情報

柳澤神社の御朱印

柳澤神社では、参拝の記念として御朱印を授与いただけます。柳澤神社でいただける通常版の御朱印は、上の写真の左側にある一種類のみで、右端に墨書きで「奉拝」の文字、左端に墨書きで参拝日「年月日」、中央に墨書きで「柳澤神社」と金魚イラストの朱印、柳沢家の家紋である「郡山花菱」の朱印、「柳澤神社」の朱印というデザインです。金魚のイラストつきなので大和郡山ならではの「金魚御朱印」です。

郡山城跡公園では、3月下旬から4月上旬にかけて「お城まつり」が開催されます。この「お城まつり」期間中には、限定版の御朱印が頒布されます。この「お城まつり」限定版の御朱印は、上の写真の右側にあるように、通常版の御朱印に押された「金魚の朱印」のかわりに「桜の花の朱印」が押されたものとなります。そのほかにも、柳澤神社では、新年干支の御朱印など季節に応じた限定版の御朱印が頒布されることがあります。

柳澤神社の御朱印は、拝殿手前の参道横にある社務所にて授与いただけます。初穂料は通常版の御朱印が500円、限定版の御朱印も初穂料は500円であるものが多いようです。社務所前に「書き置きのみ」の表示が出ているときは、書置きのみの授与となりますが、「書き置きのみ」の表示が出ていない場合には、持参した御朱印帳への直書きによる記帳も可能となります。御朱印の受付時間は、朝9時~17時までとなっています。

大和郡山城下町で金魚御朱印を求める旅

こちくやの店頭

続いて、「金魚とお城のまち」としての大和郡山の魅力について言及し、この大和郡山ならではの金魚御朱印がもらえる神社について紹介し、大和郡山城下町で金魚御朱印を求める旅のアドバイスを提供します。

大和郡山「金魚とお城のまち」の魅力

大和郡山市は、「金魚とお城のまち」として知られ、歴史と文化、そして自然が調和した独自の魅力を持つ地域です。観光地としての知名度はそれほど高くないかもしれませんが、訪れるとその奥深さに驚かされます。

大和郡山は江戸時代に柳澤家の城下町として栄えた歴史を持ち、現在も郡山城跡や柳澤神社など、当時の面影を残す史跡が点在しています。さらに、300年以上の歴史をもつ金魚の養殖では日本有数の地域としても有名で、町のあちこちで金魚をモチーフにした装飾やイベントが見られます。

紺屋説明書きと金魚

とくに、近鉄郡山駅とJR郡山駅との中間あたりにある紺屋町は、町の中央を東西に流れる水路「紺屋川」があり、ところどころに石造りの橋がかかっています。紺屋川の両側には、「箱本館」など、江戸時代から続く藍染め商の町家などが立ち並び、いかにも城下町といった趣を感じます。この紺屋川の水は郡山城のお濠から流れてくるらしく、ときには金魚がいるそうです。紺屋川の水路の縁にはかわいい金魚の絵があります。

水路脇にも金魚の絵

このように紺屋町は「金魚とお城のまち」の魅力を感じることのできる大和郡山らしいスポットとなります。大和郡山で御朱印巡りをする際には、紺屋町を御朱印ルートの通り道にすることもできるので、時間があればぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。

金魚御朱印がもらえる神社

源九郎稲荷神社の鳥居

大和郡山市では、金魚のまちならではのユニークな御朱印を授与している神社が存在します。特に、金魚のイラストなどが入った「金魚御朱印」は、全国的にも珍しく、御朱印巡りを楽しむ人々の間で注目を集めています。

御朱印に金魚のデザインが用いられるのは、大和郡山が江戸時代から300年続く金魚養殖の歴史を背景に、地域の文化として金魚を大切にしてきたことに由来します。御朱印に金魚のイラストや印があしらわれていることで、大和郡山を訪れた記念としてだけでなく、地域の特色を感じられる一枚となっています。

ただし、大和郡山にあるすべての寺社で金魚御朱印が常に授与されているわけではありません。期間限定でのみ金魚御朱印が授与されることもあります。筆者が知る限りでは、大和郡山で金魚御朱印が常に授与いただけるのは、上で紹介した柳澤神社の御朱印のほか、JR郡山駅の近くにある源九郎稲荷神社の御朱印となります。

源九郎稲荷神社の金魚御朱印

源九郎稲荷神社の金魚御朱印

源九郎稲荷神社では常時複数種類の御朱印を授与いただけますが、金魚のデザインが描かれた金魚御朱印として注目すべきは、上の写真のような横長大判サイズ(見開き2ページサイズ)の御朱印です。この御朱印の右側半分には可愛い三匹の金魚のイラストがカラーで描かれています。

源九郎稲荷神社の御朱印は境内にある社務所で授与いただけます。御朱印の受付時間は明らかではありませんが、社務所はご自宅を兼用されているようですので、常識的な時間帯での受付となります。上の写真にある金魚御朱印の初穂料は600円で授与方法は書置きのみとなっています。

まとめ:金魚とお城のまち大和郡山で御城印と金魚御朱印の旅ガイド

本記事の内容をまとめると次のとおりです。

  • 郡山城は奈良県大和郡山市にある国指定史跡の城跡である
  • 筒井順慶が築城し、豊臣秀長が大規模に整備した歴史を持つ
  • 江戸時代には柳澤家などが城主を務めた政治・文化の中心地である
  • 本丸の高石垣や復元された追手門などが見どころである
  • 郡山城跡公園は入園無料で年中無休、近鉄やJRの駅から徒歩圏内にある
  • 郡山城の御城印は柳澤文庫で購入でき、書置き形式で授与される
  • 御城印には柳澤家の家紋「郡山花菱」がデザインされている
  • 柳澤文庫ではオリジナルの御城印帳も販売されている
  • 柳澤文庫が休館日でも大和郡山市観光協会で御城印を購入できる場合がある
  • 続日本100名城スタンプは柳澤文庫に設置されている
  • 柳澤神社は明治時代に創建され、柳澤吉保を祀っている
  • 学問成就や知恵のご利益があるとされ、受験生にも人気がある
  • 柳澤神社の御朱印は金魚の朱印付きの金魚御朱印である
  • 金魚御朱印は源九郎稲荷神社でも授与されている
  • 大和郡山は金魚養殖が盛んで、町全体に金魚文化が根付いている

大和郡山へのお得な旅のアドバイス

 大和郡山での御城印・御朱印巡りの旅をするには、奈良駅の周辺でホテルを予約するほうがホテルの選択肢も多く、他の観光スポットも回れるのでお得です。近鉄利用の場合、近鉄奈良駅から近鉄郡山駅までの所要時間は約20分、JR利用の場合、JR奈良駅からJR郡山駅までの所要時間は約5分と便利です。

例えばホテルを予約するなら、楽天トラベルなどが比較的リーズナブルな値段で予約でき、楽天ポイントなどの還元もあるのでお得です。

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