戸隠神社の御朱印5社巡りと参拝ルートや回り方の具体例を紹介

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戸隠神社の御朱印5社巡りと参拝ルートや回り方の具体例を紹介

戸隠神社5社巡りの参拝ルートや戸隠神社での御朱印集めについて調べている方にとって、5社をどの順番で回るのが良いのか、各社の御朱印はどこで授与されるのか、戸隠神社を訪問する時間や服装の準備など、さまざまな疑問を抱えているはずです。戸隠神社は由緒やご利益が深く、日本神話にゆかりのある神社として知られ、なぜ「すごい」と評判なのかも気になるところです。

さらに、戸隠神社 5社巡りとはそもそも何か、行き方や回り方、参拝ルートの選び方も重要です。バスや徒歩での移動時間、中社から奥社まで徒歩でどれくらいかかるのか、絶景を楽しめる「鏡池ルート」の見どころも押さえておきたいポイントです。また、徒歩での5社巡りは所要時間が長く、「きつい」と感じる方もいるでしょう。時間がない場合の効率的な参拝方法や、1泊2日のモデルコースも参考になります。

そして、御朱印集めをされる方にとっては、御朱印や御朱印帳の初穂料(値段)、授与所の無い火之御子社の御朱印はどこで受け取るべきなのかも事前に知っておくと安心です。森の中にある戸隠神社を参拝するにあたって服装や熊への注意も含め、この記事では戸隠神社参拝に必要な情報を網羅的に解説します。

本記事で説明するポイント
• 戸隠神社の由緒やご利益と歴史的背景
• 戸隠神社5社巡りの参拝ルートと御朱印の授与方法
• 戸隠エリアへのバス等のアクセス手段、徒歩で参拝する場合の回り方や所要時間
•戸隠神社参拝時の服装や熊対策などの情報

戸隠神社と御朱印および参拝ルートを選ぶための基本情報

戸隠神社の中社鳥居

まずここでは、戸隠神社の由緒とご利益、戸隠神社はなぜ「すごい」と評判なのかの理由、戸隠神社の「5社巡り」とは何かについて、戸隠神社で授与いただける御朱印の情報、火之御子社の御朱印はどこでいただくべきかについて、戸隠神社で頒布する御朱印帳と値段などを解説し、戸隠神社と御朱印および参拝ルートを選ぶための基本情報についての理解を深めます。

戸隠神社: 公式サイト

戸隠神社の由緒とご利益を知る

戸隠神社は、長野県長野市戸隠に位置し、霊山・戸隠山の麓に奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の5社が並び立ち、天岩戸開き神話にゆかりの深い神々を祀ることで知られています。

ご祭神は、奥社に天手力雄命、中社に天八意思兼命、火之御子社に天鈿女命と併せて高皇産御霊命・栲幡千々姫命・天忍穂耳命、宝光社に天表春命、九頭龍社に九頭龍大神で、いずれも古代から厚い崇敬を集めてきた神々です。これらの祭神の系譜は神話と修験の歴史に重なり、社格の形成と地域信仰の核として連綿と継承されてきました。

戸隠神社5社でのご利益は、開運・心願成就・五穀豊熟・学業成就・商売繁盛・厄除・家内安全・芸能・縁結び・火防など幅広いものとされています。戸隠神社5社の各社特有のご利益については、奥社は戸隠神社の本社として、開運・心願成就の信仰を集め、中社は知恵の神として学業や仕事運の向上、火之御子社は舞楽芸能や縁結び、宝光社は女性と子どもの守護や技芸、九頭龍社は水の神として雨乞い・農耕・虫歯平癒の信仰を受けるとされ、各社の性格が明確にあらわれています。

また、戸隠神社の参道や社殿にもその由緒が刻まれています。奥社の参道は約2kmで、中程の萱葺き随神門から樹齢約400年の杉並木が約500m連なります。この社叢は長野県の史跡・天然記念物に指定され、信仰空間としての神性を現在に伝えています。宝光社は一の鳥居の先に270余段の石段があり、神仏習合時代の面影をとどめる社殿に続いています。こうした空間的連続性は、歩を進めるほどに神話世界へ没入していく体験をもたらします。

戸隠神社はなぜ「すごい」と評判なのか

戸隠神社の奥社

戸隠神社が「すごい」と言われる評判の根拠は、自然・歴史・信仰が高い密度で重なり合う点にあります。まず自然の面では、奥社参道の随神門以降に続く樹齢約400年の杉並木や、ブナ・トチ・ミズナラなどが広がる社叢が象徴的です。これらは長野県指定の天然記念物として保全され、参道に沿って太陽が真っ直ぐ昇る立春・立冬の現象まで語り継がれています。長期の保全により古い時代のまま保存されてきた社叢は、信仰の杜としての価値と森林生態系の価値の両立が図られている点で希少です。

また、歴史の面では、天台密教の伝播とともに神仏習合の顕光寺が創建され、修験道の大道場として全国に名を馳せた経緯が挙げられます。中世から近世にかけて広く庶民の信仰を集め、明治初年の神仏分離令後は神社神道として歩みを進めました。こうした宗教史的な重層性が、今日の文化的厚みを形成しています。

さらに信仰の面では、戸隠神社5社それぞれの祭神とご神徳が具体的で、参拝者が「願い」と「場所」を結びやすいことが大きな魅力です。加えて、社叢保全の取り組みが続けられ、踏圧や気候変動による樹勢低下に対して樹木医の診断や土壌改良の検討などが行われています。信仰の場を未来へ繋ぐ実践が評価され、神域の荘厳さを保ちながら受け継ぐ姿勢が「すごい」と感じられる要因になっています。

戸隠神社の「5社巡り」とは何か

五社参拝のしおり

戸隠神社での5社巡りは、宝光社・火之御子社・中社・九頭龍社・奥社の5社を巡拝し、戸隠信仰の物語とご神徳を段階的に辿る参拝のことです。また、これら5社の御朱印をそろえて授与いただき、参拝の記念とすることです。5社の御朱印をそろえ、5社目の御朱印を授与いただいた授与所にて申請すると、上の写真の中央にあるような「五社参拝記念」のしおりをいただけます。5社巡りで5社の御朱印をそろえたら、忘れずに申請するようにしましょう。「五社参拝記念」のしおりは、宝光社・中社・奥社の授与所でいただけます。

次に、戸隠神社5社巡りの正式な参拝ルート・回り方について、特に決められた順番はありませんが、一般的には標高の低い宝光社から歩みを始め、火之御子社、中社を経て、最後に九頭龍社とこれに隣接する奥社を参拝する順序が選ばれています。地形の勾配に沿って「登る」流れをつくることで、心身の集中が高まり、神話のクライマックスに当たる奥社で巡礼の達成感が得られるということです。参拝ルートについては、記事の後半でも詳しく解説します。

戸隠神社で授与いただける御朱印の情報

戸隠神社でいただける5社の御朱印

戸隠神社の5社では、それぞれ独自の御朱印が授与されています。上の写真は戸隠神社5社の通常版の御朱印で、上段左から奥社・九頭龍社・中社、下段左から宝光社・火之御子社となります。御朱印のデザインは5社とも似ており、右端に墨書きで「奉拝」の文字、左端に墨書きで参拝日「年月日」、中央に墨書きで「戸隠神社」「九頭龍社」「火之御子社」などの社名と各社の朱印が押された格式のあるものとなっています。これら戸隠神社5社の通常版の御朱印は、いずれも持参した御朱印帳への直書きによる記帳が可能で、初穂料(御朱印の値段)は共通して1つ500円です。

また、各社では通常版の御朱印以外に、特別版や限定版の御朱印も期間限定で頒布されていることがありますが、特別版や限定版の御朱印については、色鮮やかなイラストが描かれていたり、切り絵御朱印になっていたりするため、書き置きでの授与となり、通常版の御朱印よりも初穂料(御朱印の値段)は高めに設定されています。

戸隠神社5社での御朱印の受付場所は、奥社と九頭龍社については奥社の授与所、中社については中社の授与所、宝光社については宝光社の授与所となり、そして火之御子社については中社および宝光社のどちらの授与所でも授与いただけます。授与時間は通常、午前9時~午後5時までです。

なお、奥社と九頭龍社では1月7日頃から4月中旬まで冬期閉殿期間(本殿や授与所窓口が閉まる期間)となるので、この期間の戸隠神社は、宝光社・火之御子社・中社の3社のみ参拝可能となり、奥社への参道は随神門までしか行けません。ただし、奥社と九頭龍社の御朱印は中社にて頒布されます。

戸隠神社の火之御子社の御朱印はどこでいただくか?

戸隠神社の火之御子社には独自の社務所や授与所がないため、火之御子社の御朱印は中社または宝光社の社務所で授与いただきます。火之御子社の御朱印は、中社で授与いただいても、宝光社で授与いただいても、どちらも同じデザインで初穂料(御朱印の値段)も500円で同じです。通常版の御朱印であれば、中社でも宝光社でも、持参した御朱印帳に直書きで記帳していただけます。

つまり、火之御子社の御朱印は、宝光社でも中社でも、この2社ならどこでいただいても同じということなのですが、注意すべき点もあります。それは、御朱印は参拝を済ませた後に授与いただく、という基本的な作法を守るということです。例えば、5社巡りを宝光社からスタートして、火之御子社、中社の順に参拝する場合は、火之御子社の御朱印は中社の授与所にて授与いただくことになりますし、逆に、中社、火之御子社、宝光社と下っていく場合には、火之御子社の御朱印は宝光社の授与所にて授与いただくことになります。作法を守りながら効率的な御朱印集めをしましょう。

戸隠神社で頒布する御朱印帳と値段

戸隠神社の御朱印帳

戸隠神社では複数種類のオリジナル御朱印帳を、奥社、中社、宝光社の授与所で頒布しています。上の写真にあるのは、そのうちのひとつ、天岩戸と伝えられる戸隠山と奥社本殿、そして戸隠の花「とがくししょうま」を織り込んだ優しい色の御朱印帳です。

戸隠神社のオリジナル御朱印帳の初穂料(御朱印の値段)は、ひとつ2,000円です。御朱印帳を購入して、そこに御朱印を直書きで記帳していただくことも可能です(御朱印の初穂料は別途必要)。なお、御朱印はもちろん、御朱印帳についても、郵送による頒布は対応できないので注意が必要です。

戸隠神社での御朱印5社巡りと参拝ルートの詳細ガイド

戸隠中社バス停と特急バス

続いて、戸隠神社へのアクセス手段と行き方、戸隠神社の正しい回り方と参拝ルートの選び方、戸隠神社5社巡りの徒歩・バスなど回り方ごと時間の目安、戸隠神社の中社から奥社へ徒歩での移動と鏡池ルート、戸隠神社の徒歩5社巡りは所要時間がかかって「きつい」場合、戸隠神社で時間がない場合の参拝方法、戸隠神社1泊2日モデルコースの提案、戸隠神社へ行くときの服装と持ち物、戸隠神社を参拝するときの熊対策と安全な参拝方法などについて広く解説し、戸隠神社での御朱印5社巡りと参拝ルートの詳細をガイドします。

戸隠神社へのアクセス手段と行き方

戸隠神社へのアクセス手段は、公共交通機関と自家用車の両方があります。公共交通手段についても、アルピコ交通の特急バスを利用する方法と、アルピコ交通の特急バスを利用する方法とがあります。以下、それぞれのアクセス手段について解説します。なお、冬季には戸隠エリアでは、積雪により奥社方面へのバス運行が停止されます。また、自家用車で雪道を走行する場合はスタッドレスタイヤやチェーンの装着が必須なので注意が必要です。

特急バスでの行き方

公共交通機関を利用する場合の一般的な行き方は、長野駅からアルピコ交通の「【特急バス】観光特急戸隠線」を利用するルートです。長野駅善光寺口側の駅前の道路を渡ったところに7番バス乗り場があり、そこから特急バスに乗車できます。

この特急バスは、長野駅~戸隠キャンプ場の間で運行されており、乗降可能なバス停は「長野駅」のほか、「戸隠宝光社」「戸隠中社」「戸隠奥社入口」などがあり、戸隠神社への参拝に便利なアクセス手段となっています。長野駅から戸隠奥社入口までの所要時間は約1時間です。座席は2×2クロスシートで乗車は快適です。

なお、この【特急バス】観光特急戸隠線は予約制となっているので、利用を予定している場合には、事前にWeb予約をするようにしましょう。予約なしでも空席がある場合には乗車可能ですが、土日祝日は空席がないことも多いので事前予約するのが確実です。戸隠エリア~長野駅の区間での運賃は片道大人2,000円・小人1,000円です。

特急バスの予約はこちらから → ハイウェイバスドットコム

路線バスでの行き方

一方、同じく長野駅の7番バス乗り場からは、アルピコ交通の路線バス「【70】長野 - 戸隠高原」も出ています。この路線バスは、長野駅~戸隠中社の間で運行されており、長野駅から戸隠中社までの所要時間は約1時間で、運賃は片道大人1,350円・小人680円です。

路線バスは予約なしで乗車できて便利であり、運賃も特急バスに比べて割安です。ただし、座席は路線バス用のものなので、特に混雑時には快適な乗車にならない場合もあるので、注意が必要です。また、路線バスの運行本数は季節や曜日によって変動するため、事前にアルピコ交通の公式サイトで時刻表を確認することが推奨されます。

自家用車での行き方

戸隠神社へのアクセス手段として自家用車(またはレンタカー)を利用する場合、最寄りの高速道路ICは信濃町ICで、そこから一般道を約30分走ると戸隠神社エリアに到着します。長野ICからの所要時間は約1時間です。戸隠神社の奥社と九頭龍社以外の中社、宝光社、火之御子社には駐車場が整備されていますが、奥社と九頭龍社には車で行けないことから駐車場はありません。奥社と九頭龍社を参拝するのに便利な駐車場は、奥社参道入口付近にある有料駐車場となりますが、土日祝日などは満車になっていることも多いので注意が必要です。特に紅葉シーズンや連休は早朝に到着するスケジュールが望ましいでしょう。

戸隠神社の正しい回り方は?参拝ルートの選び方

宝光社の石段

戸隠神社で御朱印5社巡りを計画する際、参拝ルートの選択は重要です。5社巡りの正式な参拝ルート・回り方は定められていませんが、一般的には標高の低い宝光社から歩みを始め、火之御子社、中社を経て、最後に九頭龍社とこれに隣接する奥社を参拝するルートが登山のような達成感が得られることで推奨されています。

一方、最初に奥社と九頭龍社を参拝してから、中社、火之御子社、宝光社と下る参拝ルートもあります。この参拝ルートでは下り中心の移動となるので、宝光社から上る参拝ルートに比べて徒歩移動でも体力的に楽であることと、混雑しやすい奥社参道を早い時間に回ることができるというメリットがあります。

なお、どちらの参拝ルートを選んでも戸隠神社5社の御朱印集めは効率的にできますが、各社授与所の御朱印受付時間が通常午前9時~午後5時まであることを考慮し、計画的に回ることが重要です。また、1月7日頃から4月中旬までは冬期閉殿期間となり、奥社への参道は随神門までしか行けず、奥社・九頭龍社の参拝ができないので注意が必要です(冬期閉殿期間中も、奥社と九頭龍社の御朱印は中社で一括授与されます。)。

戸隠神社5社巡りの徒歩・バスなど回り方ごと時間の目安

戸隠神社5社巡りを全て徒歩で行う場合の所要時間は、全行程で約4~5時間が目安です。例えば、宝光社からスタートして登って行く参拝ルートの場合、宝光社から火之御子社までは徒歩15分、火之御子社から中社まではさらに15分、中社から奥社参道入口までは約30分、奥社参道入口から奥社・九頭龍社までは往復1時間半程度かかります。これに加えて各社での滞在時間を含めると全行程で約4~5時間という計算です。奥社参道の社叢は車の乗り入れができず、自家用車で来た場合も奥社と九頭龍社の参拝は必ず徒歩になります。

一方、宝光社~中社の間の移動については、徒歩の代わりに路線バスを利用する方法もありますが、路線バスの便数自体が多くないので、待ち時間が発生し、あまり時間節約の効果は無いでしょう。

土日祝日、特に紅葉シーズンや連休などは特急バス・路線バスが混雑し、御朱印授与所も行列が発生します。時間に余裕を持ち、早朝出発を心掛けることが快適な参拝の鍵です。

戸隠神社の中社から奥社へ徒歩での移動と鏡池ルート

戸隠の鏡池

戸隠神社の中社から奥社参道入口までは徒歩で約30分、さらに奥社本殿までは約40分の道のりです。奥社参道は約2kmあり、途中、随神門付近と奥社手前には、ベンチや簡易的な腰掛けが設置されていて休憩ポイントとなります。特に夏場は水分補給が必須ですが、参道には自動販売機がないため、事前に準備しておきましょう。

時間と体力に余裕がある場合には、戸隠神社の中社から奥社へ移動する際に鏡池ルートをとるのもおすすめです。鏡池は戸隠エリアの森の中にある池で、戸隠連峰を水面に映す絶景スポットとして人気です。中社や奥社参道の随神門から遊歩道が整備されているので、ハイキングがてら立ち寄っているのもおすすめです。

所要時間は、中社から鏡池までが片道30分程度、鏡池から随神門までも片道30分程度です。鏡池周囲にはブナやミズナラの原生林が広がり、森林浴を楽しみながら散策できます。 紅葉シーズン(10月下旬~11月上旬)は水面に映る赤や黄色の山並みが見事で、写真撮影に最適です。新緑の季節(5月~6月)も爽やかな景観が広がり、ハイキング目的の訪問者にも人気があります。遊歩道は比較的平坦ですが、雨天時はぬかるみやすいため、防水性のある靴を着用してください。

鏡池周辺には休憩スペースや簡易トイレがあり、軽食を持参してピクニックを楽しむことも可能です。自然保護のためゴミは必ず持ち帰りましょう。

戸隠神社の徒歩5社巡りは所要時間がかかって「きつい」場合

戸隠神社5社巡りを全て徒歩で行う場合、全行程で約4~5時間が目安です。しかし、このように長時間の所要時間をかけて坂道を歩くのは、標高差と長距離歩行により体力を消耗します。人によっては「きつい」と感じる場合があるでしょう。その対策としては以下のようなことが有効です。

  • 1. 早朝に出発して奥社から先に回るようにします。特に負担の大きい奥社では混雑を避け、涼しい時間帯に移動できます。
  • 2. 軽量な荷物で参拝するか、または中社前の戸隠観光情報センターや、奥社参道入り口にあるコインロッカーで荷物を預けます。長時間の歩行では荷物の重さが疲労に直結するので、これを防止できます。
  • 3. トレッキングシューズを着用します。これにより滑りやすい石段や砂利道に対応でき、歩行時の負担を軽減できます。

そのほかにも、所要時間は長くなりますが、こまめに休憩をとったり、日帰りではなく1泊2日のスケジュールで回ったりするなどの選択肢も検討してみることをおすすめします。

戸隠神社で時間がない場合の参拝方法

戸隠神社の神道

限られた時間で戸隠神社を訪れる場合、効率的なプランを立てることが重要です。5社すべてを巡るには半日以上必要ですが、例えば主要スポットである奥社と九頭龍社に絞れば約2時間程度でも参拝可能です。まず、長野駅から特急バスで約1時間、奥社参道入口のバス停で下車します。ここから戸隠神社の奥社と九頭龍社までの往復で約1時間半となります。

更に、戸隠神社の中社だけに絞ると、参拝の所要時間は30分で済みます。まず、長野駅から特急バスで約1時間、中社の一の鳥居のすぐ前に戸隠中社のバス停があるので、バスを下車すればすぐに中社の参拝ができます。中社の周辺には戸隠蕎麦のお店もたくさんありますので、中社と戸隠そばとであわせて約1時間の滞在というプランも可能です。

戸隠神社1泊2日モデルコースの提案

スケジュールに余裕がある場合や、もっとじっくり戸隠エリアを楽しみたい場合には、宿坊に宿泊して1泊2日で戸隠神社5社巡りを楽しむプランがおすすめです。宿坊は戸隠神社周辺に点在し、歴史ある建物で精進料理を味わえるなど、特別な体験ができます。例えば、モデルコースとして以下のようなプランがあります。

1日目の行程

  • 午前:長野駅から到着、宝光社を参拝。宝光社周辺の戸隠蕎麦の店で昼食。
  • 午後:火之御子社と中社を参拝。
  • 宿泊:中社近くの宿坊で夕食。ゆったり過ごす。

2日目の行程

  • 早朝:奥社と九頭龍社を参拝。杉並木の参道は朝の静けさが魅力、人が少ない時間帯に歩ける。
  • 午前:鏡池や森林植物園を散策し、自然を満喫。
  • 午後:中社周辺のお店で昼食後、長野駅へ戻る。

このモデルコースは、参拝だけでなく戸隠の文化や自然を深く体験できる点が魅力です。そのほか、クラブツーリズムなど旅行会社からは戸隠神社参拝のパッケージツアーが提供されています。ツアーで参加すると専用車などでの移動ができるので、体力に自信がない方でも安心して参加できます。

⇒ 下のバナーからクラブツーリズムの公式サイトにアクセス。「キーワード検索」で「戸隠」を入力して検索すると戸隠神社参拝のパッケージツアーが表示されます。

戸隠神社へ行くときの服装と持ち物

中社の鳥居裏から

戸隠神社の参拝は、舗装された市街地とは異なり、自然の中を歩く行程が多いため、服装と持ち物の準備が快適さと安全性を左右します。参道には砂利道や石段が多く、特に奥社参道は片道約2kmの山道で、随神門以降は緩やかな上り坂と石段が続きます。こうした環境では、履き慣れたスニーカーやトレッキングシューズが最適です。特に雨天時や紅葉シーズンの落ち葉時期は滑りやすいため、滑り止め付きの靴底が安心です。

また、戸隠エリアは標高が高いため、長野市街地より気温が低く、春や秋でも朝夕は冷え込みます。脱ぎ着しやすい服装を選び、重ね着で体温調整できるようにしましょう。防寒具として軽量なウィンドブレーカーやフリースを持参すると便利です。

更に、雨天時はレインコートが必須で、傘は参道の幅が狭い箇所が多いため不向きです。靴の防水対策としてシューズカバーを用意すると、泥や水濡れを防げます。

持ち物の基本をまとめると以下の通りです

  • 歩きやすい靴(防水・滑り止め付き)
  • 防寒具(季節に応じて)
  • レインコート
  • 水分補給用の飲料
  • 小型のリュック(両手を空けて歩ける)
  • 携帯用モバイルバッテリー(写真撮影や地図確認用)

戸隠神社を参拝するときの熊対策と安全な参拝方法

戸隠神社の熊出没注意

戸隠エリア周辺はツキノワグマの生息地であり、参道や山道には「熊出没注意」の看板が設置されています。遭遇は稀ですが、特に早朝や夕方など人の少ない時間帯は注意が必要です。安全対策として、クマ鈴やラジオなどを携帯し、歩行中に音を出して存在を知らせることが推奨されています。

万一、クマを見かけた場合は、絶対に刺激しないことが重要です。走って逃げると追われる危険があるため、背を向けずに静かに距離を取りましょう。食べ物の匂いを避けるため、行動中は菓子類や弁当を広げないことも有効です。

戸隠神社の参拝時は以下の安全対策を心掛けてください

  • できるだけ単独行動を避け、複数人で参拝する
  • 薄暗い時間帯の参拝は控える
  • クマ鈴やラジオなど音の出るものを携帯する
  • ゴミや食べ物を放置しない

 まとめ:戸隠神社の御朱印5社巡りと参拝ルートや回り方の具体例を紹介

 本記事の内容をまとめると次のとおりです。

  • 戸隠神社は長野県戸隠山の麓に位置し、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社で構成される
  • ご祭神は天岩戸開き神話に関わる神々で、開運・学業成就・縁結びなど多様なご利益がある
  • 奥社参道は約2kmで随神門から樹齢400年の杉並木が続き、長野県の天然記念物に指定されている
  • 戸隠神社は自然・歴史・信仰が融合し、修験道の聖地として全国に知られる
  • 戸隠神社5社巡りは宝光社から奥社へ登る順序が一般的で、達成感が得られる参拝ルートである
  • 5社すべてで御朱印が授与され、5社分を集めると記念しおりがもらえる
  • 御朱印の初穂料(値段)は通常版で各社500円、特別版や限定版は書き置きで高額になる場合がある
  • 火之御子社の御朱印は中社または宝光社で授与される
  • 戸隠神社のオリジナル御朱印帳は各社で頒布され、価格は約2,000円で郵送対応はない
  • アクセスは長野駅からバスで約1時間、自家用車なら信濃町ICから約30分で到着する
  • 奥社参道は徒歩のみで片道40分、5社巡り全体では徒歩で約4~5時間かかる
  • 時間がない場合は中社や奥社に絞ると約2時間でも参拝可能
  • 宿坊に宿泊する1泊2日プランでは5社巡りと自然散策をゆったり楽しめる
  • 服装は歩きやすい靴と防寒具、雨天時はレインコートを準備する
  • 熊対策としてクマ鈴やラジオを携帯し、単独行動や早朝・夕方の参拝を避ける